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受賞履歴

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春の褒章 受章者について

2014年4月28日

株式会社神戸製鋼所

受章者

氏名
小田 操
生年月日
1953年11月30日生まれ(60歳)
社歴
1971年3月 入社 高砂製作所部品加工室
1996年4月 部品加工室 第五スクリュ加工班 班長
2001年2月 部品加工室 スクリュ加工組 職長
2003年4月 部品加工室 第二部品加工係 係長
2011年4月 部品加工室

褒章・叙勲の種別

黄綬褒章

受章概要

功績:スクリュ圧縮機ロータの加工技術の確立

スクリュ圧縮機のロータは圧縮機の性能を左右する心臓部にあたり、高精度が要求される。一方で、スクリュ圧縮機は競合他社と熾烈な競争を繰り広げている機種であり、生産性向上を求められている。この高品質と高生産性の相反する目標に対して、氏は長年培ってきた経験と技術に加え、生産ライン全体を見据えた広い視野で最新技術の採用、加工方法の改善に取り組み、大幅な生産性向上と品質向上を成し遂げた。

  1. スクリュ圧縮機ロータの生産性向上に寄与
    当社圧縮機生産用として初となるNC(数値制御)旋盤の導入及び立ち上げに携わり、誰がどの形状のロータを加工しても、安定して高い品質が得られる生産体制の構築に大幅に寄与した。
  2. 冷凍機用コンプレッサーの開発に寄与
    当社は1980年代に、冷凍機用スクリュ圧縮機の開発を開始した。この際に現場サイドのものづくり部隊のリーダーとして加工技術の確立に大いに貢献し、開発当初に比べ約60%の原価低減を達成した。
  3. 大型スクリュ圧縮機ロータ歯切加工の効率化による生産性向上に寄与
    近年高度化する客先の要求として、圧縮機の大型化が求められて来た。当社は大型スクリュの開発にいち早く取り組んでおり、大型ロータの供給にネックとなっていた歯切加工の改善に取り組んだ。氏はミーリング加工機能を備えた複合旋盤の導入と、この複合旋盤により軸部旋削と歯部粗加工を同時に行うという、当時としては大変斬新な加工法を発案した。工具は工具メーカーとの協同により独自の専用工具を開発し、この加工法に適用した。その結果、大型ロータの供給、牽いては大型スクリュ圧縮機の全世界への供給に大幅に寄与する事が出来た。

本人の感想

最初に受章の話を聞いた時には「まさか自分が」と信じられませんでした。今は重い賞をいただいたことを実感しています。受章に恥じることの無きよう今後も精進していきます。