voestalpine Stahl社との自動車用鋼板に関する包括技術提携の正式契約調印について


2002年 1月25日
株式会社神戸製鋼所
フェストアルピーネグループ

voestalpine Stahl社との自動車用鋼板に関する包括技術提携の正式契約調印について

 株式会社神戸製鋼所(以下神戸製鋼)とフェストアルピーネグループのvoestalpine Stahl GmbH社(以下voest社)の両社は、昨年11月に自動車用鋼板の技術に関して協力関係を構築することで基本合意しておりましたが、本日、正式に契約調印を行いました。更に本日、第一回目の経営者会議(Management Committee)と実務者会議(Project Committee)を東京にて実施し、今後の提携の進め方、内容について具体的な協議を開始する予定です。特に実務者会議においては、個別自動車メ−カ−に対する積極的な技術戦略について協議することとなります。これにより、自動車業界向けの高張力(ハイテン)鋼板や表面処理鋼板に関して、技術やノウハウの相互移転、共同研究開発を具体的に実施し、高水準、同一品質の鋼板をグロ−バルに自動車メ−カ−に供給出来る体制を構築出来ることになります。

 自動車メーカーでは近年の生産拠点のグローバル化に伴い、同一品質の材料を現地調達するというニーズが高まっています。つまり、鉄鋼メーカーにとって、高水準かつ同一品質の鋼板をグローバルに供給できる体制を確立することが急務となっています。
こうした中、欧州では日本の主な自動車メーカーが生産拠点の増強・新設を図っており、今後飛躍的に生産台数が増加する見込みとなっています。従って、神戸製鋼にとって欧州の有力鉄鋼メーカーとの提携は、自動車メーカーのニーズに応え、ひいては鉄鋼事業の競争力強化のために不可欠であると考えていました。加えて中国を中心としたアジアに拠点を持つ欧州自動車メ−カ−への技術サ−ビス等の支援により、今後の材料供給に結び付けたいとも考えています。一方、voest社でもこれまでの欧州自動車メーカー向け鋼板の供給実績をてこに、欧州の日系自動車メーカーへのアプローチを模索していました。
 今回の包括提携はこうした両社の戦略が一致したために実現したものです。

 具体的な提携の内容としては、両社にて自動車用鋼板における連携強化を目指して、ハイテンや特殊表面処理等の技術の相互移転を推進します。対象範囲としては、ハイテンを含む鋼板の品質設計および工程設計技術、製造プロセス技術、加工および加工性評価技術を予定しています。更に、新商品についての共同研究開発を実施します。これにより、ハイテンを始めとした高度な自動車用鋼板の開発、グローバルな供給体制の確立、新商品の開発等を通じて、自動車メーカーに対する提案型営業活動を、より一層充実させる考えです。

以  上

 

【補足資料】

voestalpine AG社(フェスト・アルピーネグループ)の概要
本社 オーストリア、リンツ市
設立 1993年
会長 Franz Struzl(フランツ シュトゥール)
組織 voestalpine Stahl GmbH社(薄板、厚板、鍛造品等)
voestalpine motion GmbH社(テーラードブランク、自動車ボディ部品等)
voestalpine Krems GmbH社(鋼管、形鋼等)
voestalpine Bahnsysteme GmbH社(鉄道用レール、条鋼等)
粗鋼生産 年間530万トン(2000年度)
従業員 15,658名(2001年3月末)
売上高 3,166.1百万ユーロ(約3,514億円/ユーロ=111円、2000年度)
売上構成 鋼板部門76%、条鋼・鋼管部門24%(2000年度)
経常利益 247.1百万ユーロ (約274億円、2000年度)
当期利益 179.1百万ユーロ (約199億円、2000年度)
資本金 239.8百万ユーロ (約266億円、2000年度)

  

voestalpine Stahl GmbH社の概要
本社 オーストリア、リンツ市
会長 Wolfgang Eder (ウォルフガング エーダー)
事業内容 熱延・冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ・電気メッキ鋼板、厚板等
粗鋼生産 年間400万トン(2000年度)
従業員 約7,000名(2001年3月末)
売上高 2,100百万ユーロ(約2,331億円、2000年度)

フェスト社との自動車用鋼板に関する包括提携調印式
右からフェスト社Hirschmanner(ヒルシュマンナー)副社長・Ackerlauer(アッカーラウアー)副社長
神戸製鋼所光武副社長・犬伏専務

 


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