ボインアルミ製錬プロジェクト権益譲渡の件


2002年6月7日

ボインアルミ製錬プロジェクト権益譲渡の件

当社はオーストラリアのクイーンズランド州グラッドストーンで操業しているボインアルミ製錬プロジェクトに参加し、第1、2系列についてその9.5%の権益を保有しておりますが、6月6日この権益をComalco Limited(以下コマルコ社)に総額約78.5百万米ドルで売却することで基本合意に達しました。

1. ボインプロジェクト
・ボインプロジェクトはオーストラリアのコマルコ社と日本側5グループで行っているアルミ製錬事業で、1982年に第1、2系列の操業を開始。その後増設を行い1997年より第3系列の操業を始めており、第1、2系列の約27.3万トンと合わせて、合計50.9万トンのアルミ地金を生産しております。当社はこの内第1、2系列のみの9.5%を保有しております。

2. 売却の理由
・当社はアルミ地金の安定確保の観点から海外でのアルミ資源プロジェクトに参画してきましたが、コア事業であるアルミ圧延業に経営資源を集中するため、海外資源開発投資の縮小を進めております。
・今年の3月に西オーストラリアのワースレーアルミナプロジェクトの投資会社Kobe Alumina Associates (Australia) Pty Ltd.の株式の一部を伊藤忠商事株式会社に譲渡しておりますが、今回の売却はそれに続くものです。

3. 今後の予定
・本取引については参加者間契約に基づく他の参加者全員の同意、オーストラリアの政府機関の承認等の手続きが必要です。
・これらの手続きが順調に進んだ場合、第三四半期中での譲渡を予定しております。

以  上

 (御参考)

<Comalco Limited (コマルコ)社の概要>
 *総合資源開発大手 Rio Tinto Limited(リオ ティント)社の100%出資子会社。
@所在地 オーストラリア ブリスベーン市
A代表者 Sam Walsh(サム ウォルシュ)
B売上高 1,499百万米ドル(2001年12月期)
C従業員数 約3,400名
D事業内容 ボーキサイト、アルミナとアルミ精錬(オーストラリア、ニュージーランド)

 

<ボインアルミ製錬プロジェクトの概要>
 *コマルコ社と日本側5グループで行っているアルミ製錬事業で1982年に、第1、2系列にて稼動。1997年に第3系列を増設。2001年生産実績は、第1、2系列で27.3万トン、第3系列で23.6万トンの合計50.9万トン。各出資グループは出資比率見合いのアルミ地金を入手している。

@出資比率(第1、2系列):

[現状]

[譲渡後]

出資会社 比率(%)

比率(%)

コマルコ社 50.0 59.5
住友軽金属グループ 17.0 17.0
三菱商事 9.5 9.5
YKK 9.5 9.5
住友化学工業 4.5 4.5
当社 9.5 0.0

合  計

100.0 100.0


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