住友チタニウム滑博ョの追加取得について


平成15年3月27日

住友チタニウム滑博ョの追加取得について

 当社は本日、住友金属工業株式会社(所在地:大阪市中央区)から、同社の保有する住友チタニウム株式会社(所在地:兵庫県尼崎市)の株式の内、1,420千株を取得することで合意致しました。これにより、当社の住友チタニウム(株)への出資比率は、従来の8.8%(780千株)から24.8%(2,200千株)となり、同社は当社の持分法適用会社となります。

 住友チタニウム(株)は、従来から当社スポンジチタンの主要サプライヤーです。当社は、その前身である大阪チタニウム製造(株)へ1953年に資本参加して以来、資本関係を有しております。

 住友チタニウム(株)は、スポンジチタンの供給能力・競争力ともに世界トップクラスであると考えております。スポンジチタンは、現在、世界では7社のみが製造をおこなっておりますが、品質面・生産規模の面より、安定的に調達可能なサプライヤーは、国内の2社と海外1社の僅か3社しかありません。従って将来、チタン需要が回復・拡大する際には、スポンジチタンの安定調達がチタン事業にとって極めて重要になると考えており、今回、住友チタニウム(株)の出資比率を引き上げることと致しました。

 チタン需要は、世界的には一昨年の米国テロ影響による民間航空機向けの減少、国内では、設備投資の停滞により、減少局面にありますが、中長期的には、航空機向けの回復、新規用途開拓の推進により、需要の拡大が期待されております。

 当社は、国内でチタン事業において最も長い歴史を有し、唯一、溶解(インゴット)から展伸材まで一貫生産をおこなうリーディングカンパニーであります。当社は、「事業の選択と集中」を加速するなか、チタン事業を中核事業の一つとして位置付け、事業競争力の更なる強化を推進して参ります。

 当社は、平成14年11月14日、住友金属工業(株)との間で熱延鋼板等の協力、相互連携と相互出資に関する協定を締結し、チタン事業分野では、チタン薄板の熱間製品の供給協力、及び原料調達・製造・物流分野について、相互の効率化・コストダウンのための連携を実施していくことで既に合意しております。
このたびの出資比率の引き上げは、この連携の一環です。

以  上

<ご参考>

【当社チタン事業の概要・特徴】

歴 史 1949年に研究開発に着手し、1955年に国内メーカーとして初めて商業化
売 上 186億円(2001年度)
設 備 真空アーク溶解炉
  熱延ミル、冷延ミル(鉄鋼とラインを共用)
  チタン連続焼鈍・酸洗ライン
  チタン溶接管製造設備(グループ会社 神鋼特殊鋼管梶j
品 種 合金チタン、純チタン
特 徴 @ 50年以上の歴史に基づく豊富な経験と常に用途開拓をリードしてきたパイオニア的存在である。
(例)電力向けオールコンデンサーチューブ、チタン建材、ゴルフドライバー、オートバイ用マフラー等
  A 国内で唯一、溶解から展伸材までの生産をおこなう一貫メーカーである。
  B 当社が開発した「スクラップのリサイクルが可能なVAR溶解法(消耗電極式真空アーク溶解法)」は「神戸法」と呼ばれ、独自技術を有している。
  C 豊富なチタン合金のメニューを有しており、ゴルフクラブ用から航空機向け迄、あらゆるニーズに対応可能な品揃えを誇っている。
(例)最近の当社開発合金
  1) Ti−9 製造技術・販売権を米国最大手Timet社へ供与。
ASTM(米国材料試験協会)規格のグレード35に認定。
  2)KS EL−F 高強度と純チタン並の加工性を両立した合金。
  D 世界の航空機・エンジンメーカー各社の認定を取得している。
(例)ロールスロイス(エンジン)、エアバス(機体)等

【住友チタニウムの概要】
社 名 住友チタニウム株式会社
設 立 1952年11月(前身の大阪チタニウム製造株式会社)
上 場 2002年3月(東証2部)
資本金 65.8億円
従業員 398名(02年3月末時点)
その他 当社株624千株を保有(0.02%相当)

以  上


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