太陽光発電システム事業の強化について


2000年11月29日
(株)神戸製鋼所

太陽光発電システム事業の強化について
〜初年度に公共建築向けで10件の受注を達成〜

 当社はこのほど、沖縄県糸満市の新庁舎向けの大型太陽光発電設備を受注しました。太陽光発電の分野に本格参入してから1年で、公共建築向けの受注案件は早くも10件に達します。

 「クリーンエネルギーのまち」を指向する糸満市は、早くから地球温暖化問題への取り組みに着手しており、1996年には沖縄本島で最初に新エネルギービジョンを策定しました。計画実現の第一歩として、同市は、新エネルギーに対する市民への普及啓蒙を図るとともに地域の快適環境の創造を目指し、新庁舎に国内最大級で定格出力195kWの太陽光発電設備を設置します。当設備は、南面の水平遮光ルーバー(太陽光を遮ると同時に、通風機能も有するブラインドのような構造)及び屋上の熱負荷を軽減するシェルターに太陽電池を設置するという、斬新なデザインとなっています。また、特に耐風圧強度、耐塩害性に優れた独自の二重ガラス太陽電池を採用することによって、従来より信頼性が高く経済的なシステムになっています。なお、新庁舎の設計・監理は日本設計JVが担当し、本設備の施工は、日新電機他地元企業3社とのJV方式にて行います。完成は2002年春を予定しています。

 当社はドイツの太陽電池メーカASE GmbHとの業務提携を契機に、昨年、国内での太陽光発電システム分野に本格参入しました。初年度は、公共建築向けで10件(約10億円)の受注実績となりましたが、将来的には年間数10億円規模の販売を目標としています。
 尚、当社のシステムは、国内他社と異る以下の3つの特徴を有しています。

  1. 二重ガラス構造の太陽電池パネルを標準品としてラインアップしている。
  2. 太陽電池パネルの基本構成単位である多結晶シリコンのセルが、独自の薄膜成長法(EFG法)で製造されているため、価格優位性が高い。
  3. 電気製品として環境へ配慮し、太陽電池セル配線接続用のはんだに、鉛を一切含んでいないものを既に使用している。

 最近では、地球温暖化防止策の一つとして、自然エネルギーを利用した太陽光発電システムがクローズアップされており、政府機関や地方自治体の補助制度も相まって、市場規模が急拡大しています。当社も、「環境の世紀」と言われる21世紀を迎えるに当たり、「21世紀コベルコ環境創造プロジェクト」を展開し環境・エネルギー分野の事業を重点強化しつつありますが、その一環として、当分野を更に強化して参ります。

以 上

 

[ASE社製 太陽電池パネルの特徴]
(1)EFGプロセス採用による高性能化、低価格化
太陽電池用シリコンウエハの製造にEFGプロセスを採用している為、従来プロセスに比べて、製造工程の大幅削減、歩留り向上、低純度粉末シリコンの使用などが実現可能になり、更に変換効率(入射した太陽光を電気に変換できる割合)は14.5%と、多結晶シリコン太陽電池としてはトップクラスの性能を有する為、高性能で安価な太陽電池パネルが製造できる。

(2)太陽電池パネルの大型化による工期短縮、施工コスト削減
大型太陽電池パネルの製造技術も有しており、一枚の太陽電池パネルで世界最大の公称最大出力300Wを有する製品をシリーズ化している。これにより、施工期間の短縮化を実現でき、低価格化に寄与できる。

(3)高層ビルやガラス建築物に最適な2重ガラス太陽電池パネル
2重ガラス構造(ガラス+太陽電池セル+ガラス)の太陽電池パネルを標準品として供給が可能であり、通常の背面樹脂封止構造の物に比べると、剛性強度が高く、耐候性、耐腐食性、耐久性なども優れている為、耐風圧強度の要求される高層ビルやガラス建築物に最適である。

(4)高意匠性、環境配慮による幅広い用途展開
結晶系、アモルファス系両仕様の2重ガラス製の半透明太陽電池やカラー結晶太陽電池を有し、ルーフトップやビル壁面などに適用実績を有している。また、環境に配慮して太陽電池パネルには一切鉛を使用していない。

※ASE社の概要
会社名 :Angewandte Solarenergie−ASE GmbH社(ゲーエムベーハー社)
社長 :Dr.Winfried Hoffmann (ウィンフリード・ホフマン)
売上高 :65.9 million EURO (2000年6月末)
従業員数:436名 (2000年6月末)
事業内容:太陽電池セル及び太陽電池パネルの製造・販売

※EFGプロセス                               
定形エッジ薄膜成長(Edge Defined Film Growth)法と呼ばれるプロセスで、溶融シリコンを正八角形の薄膜結晶の状態で上方へ引き上げることにより、中空状の八角体を製造し、レーザーで10cm四方もしくは10cm×15cmにカットしてウエハを取り出すプロセス。

 


   ホームへ

      一つ上のページへ