ドアビーム用アルミ合金『Z6W』の開発・受注状況について


2000年12月14日

ドアビーム用アルミ合金『Z6W』の開発・受注状況について
〜2002年には販売量を倍増へ〜

当社では自動車用ドアビーム用アルミ合金『Z6W』を1992年に開発し、ホンダのオールアルミ車『NSX』や日産『ラシーン』に初めて採用されて以来、これまで順調に採用車種が拡大しています。現在、『Z6W』の月間販売量は50トンですが、さらなるコストダウン、技術の普及などを通じてカーメーカーや部品メーカーへアピールすることにより、2002年には月間100トンの販売量を目標としています。

ドアビームとは、側面衝突の際に自動車のドアの変形を防止するためにドア内部に装着される補強材です。交通事故の衝突形態としては、側面衝突の割合は比較的少ないものの、乗員の死亡者・傷害者の比率は、前面衝突に次いで高いものとなっています。これは、前面衝突や追突では、車体の前後の部分で衝突エネルギーを吸収するような構造が採用できるのに対し、側面衝突では衝突エネルギーを吸収する部分が少ないことに起因しています。
その一方で、安全部材の装着による車体重量の増加に対して、地球環境保護の観点から燃費改善が強く求められており、ドアビームにも軽量化が求められています。
こうしたことからカーメーカーでは、衝突安全性に優れ、なおかつ可能な限り軽量化が実現できるドアビームの開発に力を注いでいます。

自動車用ドアビーム用アルミ合金『Z6W』は高い引張り強さ(約480N/mm2)を有するとともに、耐食性や押出加工性にも優れているという特長があります。これにドアビームに求められる耐荷重やエネルギー吸収量を満足する当社独自の断面形状を設計し、これをユーザーに提案することで高い評価を得てきました。現在では、月間約2万5千台(9車種)の乗用車に採用されています。

すでに特許の出願数も20件を超え、このうち、11件の権利を取得しています。当社では、これらの権利を一定条件の下で広く関係企業に開放し、普及させていきたいと考えております。

当社では、2000年度を初年度とする3ヵ年の『連結中期経営計画』において、「自動車分野(自動車軽量化への対応)」を重点事業戦略分野と位置付けています。この中で、長年培ってきた高度な技術に加え、自動車メーカーの求める世界同一品質の供給体制の確立により、自動車分野におけるプレゼンスをさらに高めていくこととしております。当社では、総合素材メーカーとして、アルミの他にハイテン(高張力鋼板)分野でも強みを有しており、自動車の軽量化に向けた取り組みを一層強化していく考えです。

以 上


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