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環境への影響について

Q.

でも、大気は今までより悪くなるんでしょう?

A.

いいえ、発電所が出来ても、神戸製鉄所からの周辺環境への影響は、発電所建設前より少なくなるように計画しました。

Q.

どうして、発電所が出来ても影響が少なくなるんですか?

A.

その理由は3つあります。


その1. 製鉄設備の一部を廃止しました。
その2. 製鉄設備で使用する燃料を、重油から都市ガスへ転換しました。
その3. 発電所に国内最高水準の環境設備を設置しました。

  • 窒素酸化物の発生を抑える燃焼方式を採用しました。
  • 排ガス中の硫黄酸化物・窒素酸化物・ばいじんを取り除く、最新の設備を設置しました。
以上の3つの理由により発電所稼動後は、建設前と比べて硫黄酸化物・窒素酸化物・ばいじんの年間総排出量は、同程度あるいはそれ以下で運転しています。

Q.

CO2(二酸化炭素)がたくさんでると健康に影響はないの?

A.

大気中のCO2が健康に影響を及ぼすようなことはありません。
CO2は温室効果ガスの1つですが、地球規模で平均濃度が上がり、その影響によって地球全体の平均気温がゆっくりと上昇することが懸念されています。

Q.

CO2を減らすためにどんな努力をしているの?

A.

CO2の排出抑制のために次のように対応いたしました。

  1. 製鉄設備の一部を廃止しました。
  2. 高効率の発電設備を導入し、燃料の使用量を節約します。
    (発電端効率42.7%、従来型の石炭火力発電所では40%程度)
  3. 周辺地域の酒造会社に蒸気を供給し、エネルギーの有効利用を図っております。
  4. 発電所の周辺施設では、太陽エネルギーなどを活用していきます。

全社的に、グローバルな視点でCO2の排出抑制に取り組んでいます。

  1. 複合企業である当社の特徴を活かし、幅広い環境分野の技術開発を進めています。
  2. 環境技術や省エネ技術の海外への技術移転についても積極的に取り組んでいます。
  3. 当社は1998年8月から「21世紀コベルコ環境創造プロジェクト」をスタートさせました。これは、当社およびグループ会社が一体となって、家庭や地域で環境創造活動を進めるものです。
市民レベルの環境保全活動を支援するため、2001年4月にコベルコ自然環境保全基金を設立しています。地球環境保全活動は、神戸製鋼グループの枠を越えた種々の取り組みや市民レベルの活動が重要であるとの認識のもと、今後も幅広く環境保全等に支援を行っていきます。
Q.

ダイオキシンや重金属は大丈夫?

A.

 ダイオキシンは塩素を含んだ物が不完全燃焼したのち、300~600℃の温度領域で生成されます。しかし、石炭は塩素の含有量が低く、また、発電所のボイラーでは1,500℃の高温で完全燃焼するため、ダイオキシンはほとんど生成されません。
石炭は太古の地球上に茂っていた樹木が堆積し、地中の熱や圧力によって炭化したものです。
そのため、植物中のミネラル成分や土の中に存在するさまざまな微量元素を含んでいますが、その含有量は土と同じ程度です。さらに、電気式集じん装置等により、これらの微量元素の大部分は除去されます。

Q.

景観はどうなるの?

A.

都市型発電所として、建物のボリューム感や圧迫感をできるだけ小さくするよう形状を工夫しています。
また、色彩についてもグレー系を基調とし、ベージュやモスグリーンなどのトーンの低い色をアクセントカラーとしています。
さらに、発電所敷地の外周部にまとまった緑地を設けるなど、神戸のまちと調和するよう計画しました。

Q.

送電線の鉄塔はどうするのですか?

A.

神戸発電所からの送電線は地中に埋設されております。