KOBELCO森の童話大賞に関する、大きなこと小さなこと、色んな事を発信していきます。
こんにちは!
KOBELCO森の童話大賞事務局、みやです。
12月!!
今日はクリスマスですね!
さて、童話大賞では12月といえば、
永田萠さん、Rokoさんが、絵を描き始める頃です。
その前におさらいです。
審査会で金賞作品が決定すると、
永田萠さん、Rokoさんは、森の専門家の服部保さんと相談をして、絵本の舞台となる森を決めます。
そこには、どんな木が生えているのか、
どんな動物が住んでいるのか、
季節は…などなど。
そうして、資料を集め、絵を描いてくださいます。
前回ご紹介した、Rokoさんの「絵本ができるまで」の中の「その2」「その3」で、出てきますね。
と、もちろん資料だけではなく、
実際その森へ出かけることも、あるんです。
今回、永田萠さんと、服部保さんが、妙見の森に視察に行かれました。
今日はその日の様子を、ご紹介します!!!
今回、萠さんが描くのは、小学生の部金賞作品「クヌギの百年母さん」。
服部さんおすすめのクヌギがあるからと、集合したのは、
兵庫県川西市黒川の「妙見の森ケーブル 黒川駅」。
残念ながら紅葉の時期は既に終わっていて、
ケーブルも運行していませんでした。
その横の登山道を歩いて、さぁ出発!
森に入ると、立ち止まっては、木について、葉っぱについて、教えてくださる服部さんと、
写真に収めながら、お話を聞く萠さん。
そして、台場クヌギと呼ばれる、特徴的な形のクヌギの林に行きました。
1~3mの幹の途中で切っちゃうんです。
そうすると幹から枝が生え、それを10年ほどで、また切って・・・を繰り返していくと、
幹が太くなって、写真のような形になります。
(この写真にあるクヌギは100年ほど経っています)
切った枝は、焼いて炭にします。
ここの炭はとても有名なんですって!
菊炭(一庫炭)と言われるもので、
煙が出にくく、ばちっと火花が飛ぶ(爆ぜる)こともないそうで、主に茶道に使われるそうです。
林業遺産と、川西市の天然記念物にも認定されています。
と、他にも服部さんの解説は、続きます。
エドヒガン。
桜の種類で、ソメイヨシノより少し早いタイミングで花が咲きます。
幹に注目すると、縦に模様が入っていますが、これは成熟した木という事で、
幼い木は横に模様が入っているそうです。
ヤマコウバシ。
落葉樹なのですが、葉が落ちないことから、受験のお守りになるそうです。
このBlogを見てくれている受験生に皆さんに!!!!
山を下りて、こちらも服部さんおすすめのスポット。
この山。
右側には人の手が加わっていない自然林の照葉樹林。
昔からの神社があり、常緑の鎮守の森が広がっています。
そして、左側。
茶色くなっているのは紅葉している、落葉樹林。
人の手が入った里山林なんです。
落葉樹林は夏緑樹林とも言います。
夏緑樹林は林内が明るく、色々な植物が育ちます。
照葉樹林の林内は暗く、暗い所を好む植物しか生えていません。
自然林と里山林の両方がわかりやすく見えるこのスポットは、
学校の子供たちの見学でも立ち寄るようになっているそうです。
ナルホド。
※KOBELCO森の童話大賞のHPでも「おはなしを書く前に」というコーナーで、
森について、簡単に解説をしています。
ぜひとも見てみてくださいネ。
この日1日で、色んなことを学びました。
中々、森に行く機会なんてないですし、
しかも、森の専門家の方に色々解説してもらう機会なんて、本当滅多にないと思います。
だからこそ、みなさんも、そんな機会が巡ってきた時には、
ぜひとも森に行ってみて下さいね。
森を知る事。
それが私たちの目的「森を大切にする」ことの大切な第一歩なんですから。
さて、萠さんが取材した今回の妙見の森。
この取材を経て、どんな絵が出来上がるか、ますます楽しみになってきました!!
萠さん、よろしくお願いしまーす!!!!