加古川製鉄所・強力熱処理レベラ導入について
1997年7月24日
加古川製鉄所・強力熱処理レベラ導入について
当社はこのほど、加古川製鉄所・厚板工場に約30億円を投入し、鋼板の残留応力(鋼
板加工時の横曲がり・反りを発生させる力、以下 残留応力)の除去を目的に熱処理炉後面
に強力熱処理レベラの導入を決め、8月上旬より基礎工事を開始します。尚、稼動は19
98年6月の予定です。
当社厚板需要の7割弱を占める造船・建築・橋梁などの各分野では、近年、作業効率向
上の為の組立て自動化ラインが導入され始めています。この結果、需要家での切断などの
加工時に鋼板の横曲がり・反りなどが発生すると組立て自動化ラインを中断させなければ
ならず、これらの原因である残留応力を除去した鋼板の供給ニーズが益々強くなっていま
す。
一般的に従来のレベラは鋼板の平坦度不良を是正するためのものであり、もちろん当社
加古川製鉄所・厚板工場においても既に1500トンクラスのレベラを導入し、厚板の平
坦度を確保してきました。今回の導入するレベラは鋼板の平坦度を確保する事はもとより、
鋼板の残留応力をも軽減する強力熱処理レベラであり、これらのユーザニーズに応える厚
板の供給を可能にするものです。
・レベラの概要は以下の通りです。
1 矯正能力は約5,000トン
2 板厚6mmから100mmまでの鋼板の残留応力制御が可能
3 ロールのたわみを自在に補正可能
4 3の機能により鋼板の端部を含む全長の残留応力を均等に軽減できる世界で初め
てのレベラ
5 処理能力は7,000枚/月
6 設備の概寸法: 全高9.5 m、全長5.9 m、全幅 5.8 m
今回の強力熱処理レベラの導入は今後ますます多様化する事が予想される需要家の品質
要求に応え、厚板製品の全体の競争力強化を図るものです。
(語句説明)レベラ
レベラとは、ホット(熱間)レベラ、コールド(冷間)レベラ、熱処理(温間)レベラ
に大別されます。いずれも平坦度を確保することが目的で熱間圧延直後はオンラインのホ
ットレベラで矯正し、ホットレベラで矯正しきれない場合や矯正後の冷却過程で発生した
平坦度不良はコールドレベラで矯正します。矯正温度は高い方が有利であるので熱処理直
後に使用されるのが熱処理レベラです。今回、当社が導入するレベラは温間タイプです。
以上
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