神戸熱供給株式会社

神戸東部新都心(HAT神戸)地域熱供給

神戸東部新都心(HAT神戸)地域熱供給

神戸熱供給は地域への熱供給を通じて省エネルギーで環境に優しく安全で 安心できる快適な街づくりを目指しています

1.会社概要

神戸東部新都心(HAT神戸:Happy Active Town)では、阪神・淡路大震災からの復興をめざすシンボルプロジェクトの一つとして再開発と基盤整備が進められています。大震災の体験をふまえて、「いのち」の尊厳を支える「健康・環境・安全・福祉・文化」の課題群について、国際化を基本コンセプトに総合的に展開され、人類社会の発展に貢献する「未来都市空間」の創造をめざしています。

このHAT神戸のコンセプトに沿って、神戸熱供給株式会社は その中心となる業務・研究・文化・商業・医療ゾーン・その他の施設に地域冷暖房用の冷熱・温熱を供給しています。また この熱供給を通じて、省エネルギーで環境負荷の低減に寄与し、都市防災機能においても安心できる、快適な街づくりに貢献できることをめざしています。

会社名:
神戸熱供給株式会社
KOBE HEATING AND COOLING SUPPLY Co., Ltd.
設立:
1996年6月11日
本社:
〒651-0073
神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5番1号 国際健康開発センター1階
TEL:078-261-6025 FAX:078-261-6026
代表者:
代表取締役社長 加嶋 浩敏
事業内容:
1.神戸東部新都心地区における熱供給事業
2.冷暖房・空調・給湯設備および同関連設備の調査・設計・施工、同設備の運転・管理・リース、ならびに付随または関連する事業
資本金:
2億円
株主構成:
(株)神戸製鋼所 51.0%
関西電力(株) 24.5%
大阪ガス(株) 24.5%

電子公告(決算公告)

会社法第440条第3項の規定により、貸借対照表に関する情報を公開しています。

2.事業概要

地域冷暖房事業は、電気事業、ガス事業と同じく、公益事業として経済産業大臣の許可を受けて実施する熱供給事業です。2016年4月より熱供給事業法が改正施行され、登録制に変更となりました。第一期の事業概要については以下の通りです。

事業許可:
1996年9月24日
供給開始:
1998年4月1日
登録日:
2016年4月1日
熱供給:
お客さまに地域冷暖房用の冷水(7℃)と温水(47℃)を供給しています。
供給方式:4管式(冷水/温水、送り/返り)

3.施設の特徴

電気とガスによる複合エネルギー源システムを採用し、熱(冷水・温水)を1日24時間、1年365日、途切れることなく、安定供給しています。

これらは主に地域のビルや居室の冷暖房用の熱源として使われていますが、その他展示物や美術品などの所蔵に重要な温度と湿度の調節にも使われています。

2022年4月1日より脱炭素化した地域冷暖房用熱エネルギーの供給を開始しています。供給する熱エネルギーを作り出す電気、ガスの全量についてCO2フリーのエネルギーを活用しています。

神戸東部新都心(HAT神戸)地区では、環境にやさしく、災害に強いエネルギーシステムを構築していくと共に、本地区の整備計画に合わせて順次熱供給プラントの増設を進めていきます。

大規模分散型地域冷暖房

  • 現状は第一プラントを運用しています。熱需要の大きさに合わせて、分散型サテライト施設を増設するなど、冷暖房能力を順次上げていくと共にプラント間の熱融通による効率化を図ります。

安定供給・信頼性の高い熱供給システム

  • 熱源機のエネルギー源は、高圧電源の2回線受電および中圧の都市ガスを採用して信頼性を高めています。
  • 冷温水は災害に強い埋設地域導管で供給をしています。

省エネルギー性を考慮した熱供給システム

  • 熱需要の少ない夜間に蓄熱し、熱需要の多い昼間に放熱をして熱および電力の負荷平準化を図っています。
  • 熱源機は季節や昼夜の熱需要の変化に対応できるように設置しており、高効率運転の運用を行っています。
  • 冷熱温熱同時取り出しの水冷チラーにより更に高効率の運転を行っています。

都市環境および地球環境の保全を考慮した熱供給システム

  • 省エネルギーによって、二酸化炭素の排出量を少なくし、地球温暖化防止に寄与しています。(2022年4月から脱炭素化)
  • 煙突や冷却塔の集約化により、ヒートアイランド現象の緩和に寄与しています。
  • 屋上景観の向上・屋上庭園の実現など、安全で快適な都市機能の充実を図ります。

都市の防災機能を考慮した熱供給システム

  • 水蓄熱槽には常時大量の水を蓄えており、緊急時には消火用水または災害時の生活用水として活用し、災害に強い街づくりに貢献しています。

4.システム構成

システムフロー図

システムフロー図

※画像をクリックすると拡大します。

第一プラントは、HAT神戸の国際健康開発センター(IHDビル)に設置されています。システムは、電気方式、都市ガス方式の特徴を活かし、熱の安定供給と電気・ガスのピーク負荷平準化に寄与できるシステム構成とし、途切れることなく冷温水を供給しています。

電気方式

電動ターボ冷凍機、水冷チラーと水蓄熱方式を中心としたシステム

ガス方式

ガス吸収式冷温水機と温水ボイラーを中心としたシステム

5.熱供給エリア

神戸東部新都心(HAT神戸)内の業務・商業地区の東西約750m、南北約400mの19haが「熱供給区域」として指定されています。

熱供給エリア

日本熱供給事業協会での地域熱供給についての説明は以下のリンクをご参照ください。