タイヤ・ゴム混練機の新型接線ロータが「Tire Manufacturing Innovation of the Year」を受賞

2016年2月18日

株式会社神戸製鋼所

当社の機械事業部門の製品であるタイヤ・ゴム混練機※1の新型接線ロータ※2「5THR」が、「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence 2016」において、タイヤ製造に関する優秀な技術に贈られる「Tire Manufacturing Innovation of the Year」を受賞致しました。2月16日から18日にかけてドイツのハノーヴァー市で開催中の「Tire Technology EXPO」で17日に表彰式が執り行われました。

受賞した製品は新型接線ロータ「5THR」で、タイヤ用のゴム混練機内でゴムを混練する役割を担います。「5THR」は、添加物を均一かつ効率良く混練できることが特長で、当社従来品に比べて品質が8%、生産性が43%向上しています。自動車のCO2排出量削減の観点から近年需要が拡大している低燃費タイヤの原料であるシリカ配合ゴムの混練に適している点を評価頂きました。

「Tire Technology Expo」は、イギリスのタイヤ専門誌「Tire Technology International」を発行する出版社が主催するタイヤの設計・製造に関する世界有数の技術展示会で、今年で16回目の開催です。タイヤ製造に関する技術、素材、サービスに携わる企業、およそ270社が出展しています。

低燃費タイヤは乗用車を中心に普及が進んでおり、今後トラックやバスなどの商業用タイヤへの適用拡大や、乗用車用タイヤのシリカ配合率の増加が見込まれております。新型接線ロータ「5THR」は当社従来型のロータと互換性があり、その際に他の設備を変更する必要がないという特長も有しております。
当社は、世界のタイヤメーカーに「5THR」を採用頂く事が、低燃費タイヤの生産増に対応できる有効な方法であると考え、今後もグローバルな拡販を進めて参ります。

受賞製品 新型接線ロータ「5THR」について

転がり抵抗を減らした低燃費タイヤは、カーボンブラックに加えてシリカを配合しています。シリカはカーボンブラックよりも分散しにくい(均一に混ざりにくい)特性を持つため、強いエネルギーで混練する必要があります。またカーボンブラックのみの場合と比べて、混練時の発熱量が増加します。ゴムは200℃前後で発火するため温度管理が難しく、混練機内の温度が高くなりすぎるとゴムを取り出し、再度投入する必要があります。
「5THR」は、ロータの羽の形状やロータ内に冷却水を流す構造を工夫することで混練中のゴムの冷却性を向上させています。そのため、シリカを分散させるために必要なエネルギーで混練しても発熱を抑制することが可能となり、当社従来品比で生産性が43%向上しました。また粒子がより均一に分散されたことで低燃費タイヤに要求される混練ゴムの性能が8%向上しました。

当社グループのタイヤ・ゴム機械事業について

国内の高砂製作所をはじめ、米国(KOBELCO STEWART BOLLING, INC.)、インド(L&T KOBELCO MACHINERY PRIVATE LIMITED)、中国(益陽益神機械有限公司)の四極体制でタイヤ・ゴム機械の製造・販売を行っております。ゴム混練機では世界トップメーカーであり、シェア50%を目指しています。

※1 タイヤ・ゴム混練機:
タイヤの製造工程の最初に設置され、原材料のゴム、カーボン、硫黄、薬品、オイルなどを混ぜ、練り込む機械。ミキサ。

※2 接線ロータ:
接線式混練機で使用されるロータ。接線式混練機は、ロータ同士を噛み合わすことなく混練する混練機で、嚙合式混練機よりサイズが小さく省スペースであること、生産性が高いことがメリット。デメリットは、ロータとゴムが触れる面積が少なく冷却性が嚙合式に劣ること。新型接線ロータ「5THR」は接線式でありながら、冷却性を向上させている点が特長のひとつ。

(ご参考)

授賞式の様子

右:機械事業部門産業機械事業部産機技術室 課長 三浦穂高

右:機械事業部門産業機械事業部産機技術室 課長 三浦穂高

接線ロータのイメージ図


タイヤ製造プロセス


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