アルジェリアにおけるMIDREX®直接還元鉄プラントの新規受注について

~昨年6月に続き、アルジェリア向けに還元鉄プラントとしては世界最大クラスの年産250万トン~

2016年6月15日

株式会社神戸製鋼所

当社の米国100%子会社であるMidrex Technologies, Inc.(以下 ミドレックス社)と、ライセンス供与先であるルクセンブルグのエンジニアリング会社Paul Wurth S.A.(以下 PW社)のコンソーシアムは、このほどアルジェリアの製鉄会社Algerian Qatari Steel※1(以下 AQS社)向けに、還元鉄プラントとしては世界最大クラスとなる年産能力250万トンのMIDREX®直接還元鉄プラント※2(以下、ミドレックスプラント)を受注しました。2018 年11月の稼動開始を目指し、建設を開始しました。
本コンソーシアムは、昨年6月にも同国Tosyali Algeria製鉄所向けに同規模のプラントを受注するなど、活発な受注活動を進めています。

製鉄所は、アルジェリアの首都アルジェから約375km東にあるベラーラ地区に建設され、同コンソーシアムが建設するミドレックスプラントで還元鉄※3を生産し、その後、電気炉・連続鋳造機・圧延機(同コンソーシアムの範疇外)にて約200万トンの棒鋼・線材が生産される予定です。
今回の設備の特長として、ミドレックスプラントと電気炉間を接続し、還元鉄排出時の温度を保ったまま次工程の電気炉へ輸送する省エネ性と生産性に優れたプロセスを採用しております。今回、ミドレックスプロセスのこれまでの安定した生産実績と優れた技術およびPW社とのアルジェリアでのプロジェクト経験が高く評価され、受注に繫がったものと考えています。

アルジェリアでは、2014年の粗鋼生産量が約40万トンに対し、輸入鋼材が約600万トン(出典:WSA)と同国の鋼材需給における輸入鋼材の比率は、大きな割合を占めています。このような中、昨年のTosyali Algeria製鉄所向けと今回受注したミドレックスプラントによって、同国内の粗鋼生産量は大幅に増加する事となり、同国の産業の発展に貢献できるものと考えています。

当社グループの還元鉄ビジネスは、引き続きグローバル展開を進め、商機を確実に取り込み、更なる成長に向けて取り組んで参ります。

※1:Algerian Qatari Steel(AQS社)
アルジェリアの国営製鉄会社であるSider社と同国国営の投資基金、及びQatar Steel Internationalとの合弁企業。現在、アルジェリアのベラーラ地区にて一貫製鉄所の建設を進めている。

※2:MIDREX®直接還元鉄プラント
高炉法とは違い、天然ガス(もしくは石炭由来の還元ガス)を使用して還元鉄を製造する直接還元製鉄法のひとつ。2014年の世界還元鉄生産量は7,500万トン、その内、MIDREX®プロセスは約60%を占めるリーディングプロセスである。
鉄源は粉鉱石を加工したペレットを使用し、シャフト炉によって溶融・還元し、直接還元鉄を製造する。高炉法に比べ、製鉄工程でのCO2排出量を抑制できること、また比較的安価な鉄鉱石を使用できることなどが特長、世界で70基以上が稼動している。

※3:還元鉄
鉄鉱石を還元した鉄鋼原料。不純物の少ない清浄鉄源であり、高級スクラップや銑鉄の代替品として、電気炉で(近年は高炉や転炉でも)鉄源として使用される。

(ご参考)

Midrex Technologies, Inc.概要

設立:
1983年(当社による買収)
所在地:
米国 ノースカロライナ州 シャーロット市
代表者:
Stephen Montague(スティーヴン・モンタギュー) President & COO
従業員:
約200人(15年12月末)

Paul Wurth S.A.概要

設立:
1870年
所在地:
ルクセンブルグ市
代表者:
Marc Solvi(マーク・ソルヴィ)CEO
従業員:
約1,700人(15年度)
売上高:
427百万ユーロ(15年度)

還元鉄製品

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