加古川製鉄所第3高炉の再稼働について

2016年12月26日

株式会社神戸製鋼所

当社は、2016年9月から着手しておりました加古川製鉄所第3高炉の改修工事をこのほど完了し、12月23日に現地で火入れ式を行い、再稼働させました。

同高炉は1996年4月に第2次火入れを実施し、稼働年数20年5カ月という国内大型高炉最長の寿命を達成して9月24日に稼働を停止しました。
これまでの加古川製鉄所での高炉改修とは異なり、高炉本体の鉄皮を継続使用することで約90日間という短い工期で改修工事を行い、再稼働したものです。国内大型高炉において、鉄皮を流用した短工期での改修は初めてのことです。

当社は、来年度に神戸製鉄所の高炉などの上工程設備の休止、加古川製鉄所への集約を計画しており、集約後は加古川製鉄所が唯一の鉄源供給基地となります。
今回の第3高炉改修は、炉寿命による老朽化更新だけでなく、今後増す供給責任を果たすためにより高レベルでの安定操業実現を目的としたもので、高炉内の各種センサーから得られる情報を活用し、AIによる安定操業を実現するシステムを導入しました。

改修工事では、高炉本体の鉄皮は継続使用し、消耗の進む炉底耐火レンガは全面更新しました。また、AIによる操業補助システムの導入、冷却効率の高い銅ステーブ(冷却装置)の採用部位の拡大などにより、高炉の安定操業を確保すると共に、原料装入装置を改良し、当社の持つ世界トップレベルの高PC(微粉炭)比操業技術を活かした低廉原料の一層の使用拡大によるコストダウンを図ることが可能となりました。

第3高炉 設備概要

(1)炉容積:
4,844m3
(2)出銑能力:
10,700トン/日
(3)改修工事期間:
2016年9月~12月 約90日
(4)投資額:
約200億円

(参考資料)

火入れ式の様子

火入れ式の様子

火入れ式の様子

火入れ式の様子

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