(株)コベルコパワー神戸 神戸発電所1号機 環境保全協定値超過に伴う発電機の停止について

2018年4月13日

株式会社神戸製鋼所

当社子会社の(株)コベルコパワー神戸は、神戸発電所1号機で毎月1回実施している排ガス中のばいじん濃度の測定において、3月度の測定結果(3月20日測定実施、23日に結果判明)が、環境保全協定値0.01g/m3N(法令基準値0.1g/m3N)に対し0.011g/m3Nであったため、神戸市との環境保全協定に従って速やかに発電設備を停止しました。

今回の事象に対して、環境保全協定に基づき一連の状況を神戸市へ報告するとともに、神戸市より原因と対策について報告するようご指導をいただきました。本日、最終報告書を神戸市環境局に提出しましたので、お知らせします。

報告の内容は以下の通りです。

(1)経緯

3月23日
神戸発電所1号機のばいじん濃度測定結果が協定値を超過していたため、速やかに神戸市へ連絡するとともに発電設備を停止
3月26日
神戸市に報告書(速報)を提出
3月30日
原因・対策の特定には、設備の詳細点検が必要な旨の報告書(中間報告)を神戸市に提出
4月13日
設備の詳細点検結果をもとに原因・対策の検討を行い、神戸市に最終報告書を提出

(2)調査結果

①測定サンプル中に、燃焼に伴って発生するばいじんとは異なる鉄錆の混入が認められた

②煙突につながる煙道内に設置している鋼製ガスガスヒーター※1に部分的な腐食があり、鉄錆が煙道ダクト床面に堆積していた

(3)ばいじん濃度が高くなった原因

煙道ダクト床面の堆積物中の小さな鉄錆が、一時的な燃焼排ガスの風速変動時に局所的に巻き上げられたことにより、測定ノズルに捕捉されたことが原因と考えています。

(4)再発防止策

ガスガスヒーターおよび煙道ダクト床面の清掃を実施しました。加えて、ガスガスヒーターにおいて部分的に腐食した個所については、現在の定期検査期間中に更新を行います。運転再開後は、ばいじん濃度測定を実施して効果を確認するとともに、その後の操業期間中も、ガスガスヒーターと煙道ダクト床面の管理を強化し、必要に応じて適切な処置を行います。

なお、今回の事象では、大気汚染防止法に基づく法令基準値0.1g/m3Nについては、遵守しております。

地域の皆様と神戸市環境局はじめ関係行政当局の方々にご迷惑をおかけしましたことを誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。今後、このような事態が生じないよう対策を講じてまいりますので皆様のご理解のほど何卒よろしくお願いいたします。

  • ※1 ガスガスヒーター:排ガス温度を上昇させる熱交換器

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