中国における線材二次加工拠点の能力増強について

2018年12月17日

株式会社神戸製鋼所

当社はこのほど、中国浙江省平湖市の特殊鋼線材二次加工拠点「神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司(=以下、KSP社)」の生産能力を増強することに関して、神鋼商事株式会社、大阪精工株式会社および名北工業株式会社など、関係株主と合意いたしました。

KSP社は、自動車用ボルト・ナット、軸受製品等に使用される「冷間圧造用ワイヤー」を部品メーカー様に供給することを目的に2007年に設立、2009年に本格操業を開始しました。同ワイヤーの母材である特殊鋼線材は、100%当社が供給し、中国における高品質の部品製造を日本国内同様の高品質な素材で行うことを可能にしております。

KSP社では設立以来、4回の能力増強を実施してまいりましたが、今後も更なる拡大が見込まれるお客様のニーズにお応えするため、今回5期目の能力増強を実施することといたしました。伸線機3機、熱処理炉2基を増設し、生産能力を5,500トン/月に増強いたします。

当社は、日本、ASEAN、北米、中国を特殊鋼線材の主要4地域と位置付けており、部品メーカー様が進出した現地において二次加工を実施することで、特殊鋼線材のグローバル供給体制を構築してまいりました。これまでにタイ(2拠点)、米国(1拠点)、メキシコ(1拠点)、中国(4拠点)に線材二次加工拠点を設立しております。今後も主要4地域を中心に高品質な特殊鋼線材の供給体制の整備を進めてまいります。

能力増強計画の概要

投資額:
約9億円
投資内容:
設備導入(伸線機3機、熱処理炉2基)
設備稼働時期:
伸線機 2020年3月
熱処理炉 2020年6月
増強後生産能力:
5,500トン/月

生産設備の変化

現状 能力増強後
伸線機 8機 11機
熱処理炉 6基 8基

KSP社外観写真

KSP社外観写真

KSPの概要

会社名
神鋼特殊鋼線(平湖)有限公司
KOBE SPECIAL STEEL WIRE PRODUCTS (PINGHU) CO., LTD.
代表者
董事長 渡部 英樹(神戸製鋼所 鉄鋼事業部門 線材条鋼営業部長)
総経理 斎藤 隆 (神戸製鋼所から派遣)
事業内容
CH・軸受ワイヤーの製造・販売
所在地
中国浙江省平湖市
資本金
1,775百万円
資本構成
当社47%、神鋼商事25%、大阪精工10%、名北工業10%、メタルワン 5%、協同シャフト3%
従業員数
167名(2018年9月末時点)
設立時期
2007年11月
稼働時期
2009年7月

各出資会社の概要

神鋼商事株式会社

住所:
大阪府大阪市中央区北浜二丁目6番18号
代表者:
森地 高文 (代表取締役社長)
創立:
1946年11月
資本金:
5,650百万円
売上額:
9,294億円(連結 2018年3月期)
従業員数:
1,543名(連結 2018年3月時点)

大阪精工株式会社

住所:
大阪府東大阪市中石切町五丁目7番59号
代表者:
澤田 展明 (代表取締役社長)
創立:
1960年3月
資本金:
44百万円

名北工業株式会社

住所:
岐阜県美濃加茂市蜂屋台一丁目8番1号
代表者:
福西 康和 (代表取締役社長)
創立:
1946年11月
資本金:
60百万円

株式会社メタルワン

住所:
東京都千代田区丸の内二丁目7番2号
代表者:
岩田 修一 (代表取締役社長)
創立:
2003年1月
資本金:
1,000億円

協同シャフト株式会社

住所:
大阪市淀川区加島四丁目7番8号
代表者:
安西 正幸 (代表取締役社長)
創立:
1947年11月
資本金:
74百万円

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