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プレスリリース

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加古川製鉄所自家発電設備6号ボイラの硫黄酸化物排出基準超過による稼働停止について

2006年6月27日

株式会社神戸製鋼所

加古川製鉄所自家発電設備の6号ボイラは修理を終了し、運転再開に向け、6月24日の夕方に主蒸気併入を行ったところ、その直後にSOxの濃度が上昇するという状況になりました。回避操作等により、通常のSOx濃度の状態に戻し、運転を継続しておりました。
ところが、26日朝、現場にあるモニタに表示されているSOx濃度と記録チャートの数値の違いにオペレータが気付き、確認したところ、6月19日に実施したSOxの測定可能レンジの設定に誤りがあることが判明しました。
24日におけるSOxの実際の濃度を用いてK値を計算したところ、18:00から19:00の1時間値において、大気汚染防止法のばい煙の排出基準を約2倍(K値1.75に対して、実績3.93)超過していたことが26日18:00に確認されました。

これを受け、原因と対策の妥当性を精査するために、27日5:00に6号ボイラを停止いたしました。
その後の調査で、今回のSOx基準外れの原因は、脱硫剤である石灰が数日間続いた長雨、高湿度の環境下で吸湿していたために、供給装置内で詰まり現象を発生させ、一定比率で炉内に供給されなかったことが原因であると判明いたしました。尚、管理値外れの警報や、それに対する回避作業などは、標準に則り実施されていることを確認しています。
以上の原因を考慮し、石灰の安定供給を目的に、既に準備中の新たな定量供給装置を導入するまで、当該ボイラを運転しないことと致しました。

弊社犬伏社長コメント
「先般報告書を提出し、信頼回復に向け出直しを図っている矢先の出来事であり、誠に申し訳なく思っております。地域住民の皆様をはじめ、関係当局など多くの皆様に、改めて深くお詫び申し上げます。
今後、関係当局に提出させて頂いた報告書に記載した対策を着実に実施して参る所存です。」