神戸製鋼HOME > プレスリリース > 2006年 > 加古川製鉄所近隣における降下ばいじん量の設定について

プレスリリース

*プレスリリースの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

加古川製鉄所近隣における降下ばいじん量の設定について

2006年12月25日

株式会社神戸製鋼所

加古川製鉄所における、一連の環境問題では、地域住民、行政当局等の皆様に、多大なるご迷惑をお掛けし、改めてお詫び申上げます。

環境問題が明らかになって以降、地域の皆様への説明会、住民アンケートなどを行ってまいりました。これらを通して加古川製鉄所に起因した粉じんにより、多くの皆様にご迷惑をお掛けしていることを痛感いたしました。
当社は、降下ばいじん量データを評価し、低減への対策を実施しつつあるところですが、今回、管理面からの対策として加古川製鉄所近隣における降下ばいじん量の目標値を設定致しました。

目標値の概要は、以下のとおりです。
1. 対象の測定地点 :神鋼興産ビル(製鉄所近隣で加古川市が 測定している測定局)
2. 対象の成分   :不溶性降下ばいじんの中で製鉄所に起因するもの。
3. 目標値
(環境対策 効果の予測値)
:2008年4月以降、月間の最大値 3トン/km2/月 以下。
  参考:過去10年間での月間最大値は、6.6トン/km2/月)

なお、この目標値は、国内の製鉄所近隣と比較して低いものと考えております。

この目標値を達成するため、計画している以下の粉じん対策を2007年度末までに実施してまいります。
(1) 原料貯蔵ヤード、リサイクルゾーン他の散水強化
(2) 原料移送コンベアの密閉化
(3) 集塵機の増強
(4) 防塵ネット、コンクリート隔壁などの防塵施設の設置

当社は、この目標値を達成した後も、地域の皆様のご意見をお伺いしながら、粉じん量削減に更に努力していくことと致します。

加古川製鉄所では、近隣の皆様へのご迷惑をよ り少なくし、地域の皆様と共に歩む製鉄所として、操業していくことを心がけてまいりますので、ご支援、ご協力を賜りたいと思っております。

追記)

(1)「降下ばいじん」とは、大気中に存在する粒子状物質の中で比較的大きく重たいために大気中に浮かんでいられずに落下するもの、あるいは雨や雪などに取り込まれて降下するもの、をいいます。

(2)「降下ばいじん」のうち、製鉄所に起因する粉じんとは、水に溶けない不溶性物で製鉄所近隣の降下ばいじん量から黄砂など自然要因による量を差し引いた値、をいいます。