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プレスリリース

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ベネズエラ ミノルカ還元鉄プラントの引渡し完了について

〜世界初のBOT(Build-Operate-Transfer)製鉄プラント、全スキームを完遂〜

2007年7月3日

株式会社神戸製鋼所

当社は、ベネズエラ・ボリバル共和国において、製鉄プラントとしては世界初のBOT方式 (Build-Operate-Transfer=建設・操業・引渡し)による還元鉄プラントの再生・運営事業「ミノルカ・プロジェクト」を1987年から約20年間継続していましたが、本年5月末、同国ガイアナ開発公社(以下、CVG社)へのプラント引渡しを完了しました。

同プロジェクトは、遊休状態にあったボリバル州東部ガイアナ地区のミノルカ還元鉄プラントを、一定期間リース契約した上でミドレックス方式の設備に改修して再稼動させ、製品である還元鉄(Hot Briquetted Iron = HBI 鉄鋼原料である還元鉄を圧縮して固めたもの)の販売益によって改修・操業費用を回収し、リース契約満了後は、プラントを稼働可能な状態で所有者に引き渡すことを前提としていました。プラントは、1997年に年間生産能力を当初の83万トンから100万トンに増強しており、2003年5月にはHBI生産累計1,000万トンを記録するなど、安定した操業を行ってきました。

本プロジェクトの意義は、単なる製品の製造・販売ビジネスではなく、製鉄プラントとして初めてのBOTプロジェクトの成功に加えて、プロジェクト・ファイナンスによる資金調達を実現した点など、プラント業界における新たなビジネスモデルを確立したことにあります。

尚、当社はベネズエラにおいて、当社及び日本企業が過半を出資して設立した還元鉄生産合弁会社「コムシグア社」 (1998年生産開始/HBI年産能力100万トン)の操業・運営を担っており、引き続き他の株主と共に、同国での還元鉄事業の推進に注力して参ります。