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プレスリリース

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省エネ・CO2排出低減型 蒸気駆動エアコンプレッサシステムの共同開発について

~電気エネルギー使用時に比べて、ランニングコスト・CO2排出量70%以上低減~

2008年6月16日

株式会社神戸製鋼所
三浦工業(株)

産業用エアコンプレッサ(空気圧縮機)大手の株式会社神戸製鋼所(神戸本社 神戸市中央区脇浜町)と産業用蒸気ボイラ大手の三浦工業株式会社(本社 愛媛県松山市堀江町)は、蒸気を動力源にして圧縮空気を製造する蒸気駆動式エアコンプレッサシステムの共同開発を行うことで合意し、商品化を進めてまいります。電気エネルギーを用いる場合に比べて、ランニングコスト・CO2排出量ともほぼ70%以上低減させることが可能です。
まずは出力75kW機の商品供給から開始し、蒸気仕様やコンプレッサ部のバリエーションを拡充してゆく予定です。販売目標としては、3年後には100台/年を目指します。本商品の採用拡大により年間1万tのCO2排出削減を実現できると試算しています。

本蒸気駆動エアコンプレッサは、蒸気の圧力差で駆動するスクリュ型スチームモータにより空気圧縮機を駆動して、工場で使用される圧縮空気を製造するもので、駆動のための蒸気エネルギーがボイラから直接賄われることにより、エネルギー変換効率が非常に高く、更にスチームモータから排出された蒸気もまた工場のプロセスで活用できるため、電気エネルギーを用いる場合に比べて省エネでランニングコストも小さく、併せてCO2の発生を抑えるメリットがあり、ランニングコスト・CO2排出量ともほぼ70%以上低減させることができるものです。
神戸製鋼所では、これまで圧縮機事業で培ってきたスチームモータと気体圧縮機の技術力・製造能力を活かして、本体部分の開発・設計・製造を行い、三浦工業では、同社の主力商品であるボイラ・蒸気などの熱システム技術を活用して、合理的な装置制御や周辺ユニット、システムの開発を行うといった形の共同開発となります。
神戸製鋼所の省エネ型エアコンプレッサや、三浦工業の高効率蒸気ボイラシステムとともに、産業界での省エネ、CO2排出量削減に大きな貢献が期待されます。

蒸気ボイラシステム写真 
蒸気ボイラシステム写真

蒸気駆動コンプレッサ装置写真
蒸気駆動コンプレッサ装置写真