プレスリリース

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アルミ鍛造事業の中国進出について

2010年4月14日

株式会社神戸製鋼所

当社はこのほど、自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造・販売会社を設立することを決定しました。2010年6月に江蘇省蘇州市に設立し、2012年8月の操業開始を目指し新工場の建設に着手する予定です。

新会社の概要

社名 ：	神鋼汽車部件（蘇州）有限公司（仮称）
所在地 ：	中国江蘇省蘇州市蘇州高新区
資本金 ：	10億円
総投資額 ：	25億円（予定）
従業員数 ：	約50名
工場面積 ：	約30,000m2（うち建屋面積約7,000m2）
主要設備 ：	6,300トンメカニカルプレス、熱処理設備

自動車サスペンション用アルミ鍛造部品は、環境規制による軽量化ニーズなどから、高級車を中心に採用が増加しています。当社はこれをオンリーワン製品と位置づけており、国内では大安工場（三重県いなべ市）で生産し、高シェアを占めております。また、2005年には、北米自動車市場向けの生産拠点として、Kobe Aluminum Automotive Products,LLC（KAAP、米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市）が稼働を開始しており、北米にて生産を行っている自動車メーカーの需要にも対応できる体制を整えております。

一方、昨今の経済状況下において、日系および欧米系の自動車メーカーも、中国を重要な生産拠点のひとつと位置づけており、中国での自動車生産台数は増加の一途をたどっていることから、中国においても自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の需要は高まっていくものと予測しております。
このような流れの中、従来から各自動車メーカーが推進している購入資材のグローバル調達化はさらに進展しており、更には世界戦略車での部材採用においては、各生産拠点における同時生産体制に対応できる現地供給体制の確立が求められております。　
こうしたことから、アルミ鍛造事業において、中国にも生産拠点を持つことは、中国国内で生産を行っている自動車メーカーからの受注拡大に不可欠であるとの結論に至りました。

今回の中国における製造・販売拠点の設立によって日・米・中３極生産体制が確立されます。今後は、中国において拡販活動を展開し、必要に応じて能力増強を実施し、各国の自動車メーカーの増大する需要に対応していく考えです。

ご参考

グローバル供給体制