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鋳鍛鋼 新プレスラインの竣工について

2010年7月26日

株式会社神戸製鋼所

当社が2008年4月より進めてまいりました鋳鍛鋼事業の競争力強化に向けた高砂製作所(兵庫県高砂市)の新10,000トンプレスライン増設工事がこのほど完工し、本日、竣工式典を行いました。

竣工式は、本日、10時30分より、兵庫県、高砂市をはじめとする行政の方々、工事関係の方々などをお招きし、総勢約120名で安全祈願祭も含め執り行われました。

投資額は約220億円で、現在の鍛圧室南工場を増築し、そこに新プレスに加えマニプレータ・加熱炉・熱処理炉・クレーン等、一連の生産ラインを構築しています。

新設したプレスは大型長尺品の鍛錬に適した世界最高速、高精度の性能を保有する世界トップレベルの鍛造プレスであり、クランク軸などの大型舶用製品のほぼ全てを製造することが可能となります。
今回の増設によってプレス基数は現在2基ある鍛造プレスと合わせて計3基となります。これにより主として舶用製品は新プレス及び4,000トンプレスで、それ以外の大力量を必要とする超大型製品は13,000トンプレスで各々生産するなど、製品サイズに応じた理想的な生産体制を確立できました。

当社の鋳鍛鋼事業は、創業以来、中核事業として100年を超えている歴史のある事業で、今回の設備投資は、1975年に13,000トンプレスを導入して以来の大型投資です。

この新プレスラインの稼動により、高品質の鋳鍛鋼製品の供給を行っていくと共に、鋳鍛鋼事業の基盤を更に強化し、今後の需要への対応に取り組んでまいります。

ご参考 各プレスのすみ分けについて

  特長 位置付け
新プレス(力量:10,000トン) 高速・高精度 大型舶用製品を高速・高精度で鍛錬
現行プレス(力量:13,000トン) 低速・大力量 大力量が必要な超大型製品鍛錬に特化
現行プレス(力量:4,000トン) 超高速・高精度 中小舶用製品を超高速・高精度で鍛錬