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プレスリリース

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「第52回 田宮賞」の表彰について

2011年4月5日

株式会社神戸製鋼所

当社は、下記の案件を「第52回 田宮賞」の各賞受賞案件に選定し、4日に表彰式を執り行いました。

「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門(注1)の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ会員各社の中から会社の業績や社会的に大きく貢献したものについて、1960年以来表彰してきており、今年で52回目を迎えました。
今年は、当社およびグループ会員各社から5件(昨年は5件)の推薦があり、これらの候補案件について審査委員会(選考時委員長:川田豊専務取締役、現委員長:関専務執行役員)にて審査を行った結果、それぞれ下記の賞に決定致しました。

 当社は、田宮賞の表彰などを通じ、今後とも神鋼グループ一丸となって事業基盤の強化、社会への貢献を果たしていく所存です。

<記>
1. 金賞: (株)神戸製鋼所 機械事業部門 圧縮機事業部
「高圧油冷式スクリュ圧縮機の開発と拡販」
高圧に適した独自のロータ歯形と構造を考案・実用化し世界最高の吐出圧力を達成した。
幅広い品揃え・シリーズ化を行うとともにグローバル展開を積極的に推進し全世界に圧縮機を販売できる体制を創りあげた。
「オンリーワン商品」として圧縮機事業全体の拡大と安定化にも大きく貢献した。
2. 銀賞: (株)神戸製鋼所 資源・エンジニアリング事業部門 新鉄源本部
「成長するペレットプラント市場への取り組み」
高品位鉄鉱石が枯渇する中、低品位鉱石を粉砕・選鉱・ペレット化する需要は今後大幅に増加していく。かかる環境下、新規設計したグレートキルンプロセスで世界最大となる年600万トンのペレットプラントを受注し、短納期で完工。
総合的な技術力の高さ、パートナー型ビジネスという新しいビジネス形態を確立した。
3. 銅賞: コベルコ建機(株)
「K30 Dynamite 【現場力の向上を継続/発展させるシステム】」
業界No.1の生産性・働きやすい職場を目指し、2つのモデルラインから活動をはじめ、国内全ての製造現場、そして急速に成長する市場(中国、タイ他)へグローバル展開中。生産性向上、生産リードタイム短縮、品質・安全性向上などの、目に見える効果を挙げた他、企業風土・モチベーションの向上にも繋がった。参加した全員が楽しみながら出したアイデアが成果に結びつき、社外団体やマスコミからも注目された。今年から始まる五日市新工場に全てのノウハウを注ぎ、更に改善を深化させていく。
4. 銅賞: シンフォニアテクノロジー(株)
「高μ(ミュー)摩擦材開発による保持用ブレーキの拡販」
高μ摩擦材を自社開発し、小型化、薄型化、省エネ化を可能にした保持用ブレーキを拡販。客先要求に沿った最適設計により、他社製品との差別化を実現、客先から高い評価を得た。
5. 銅賞: (株)神戸製鋼所 鉄鋼事業部門 厚板商品技術部
「建築用高強度厚鋼板の開発と拡販」
材質制御技術と熱加工制御技術を駆使し、高強度化と耐震安全性、溶接施工性を両立させた建築用高強度厚鋼板をフルメニュー化した。
特に最高強度の建築用80キロ級鋼管については、鉄鋼業界で初となる国土交通省大臣認定を取得した。
溶接事業部門など社内横断組織での取り組み、ファブとの技術融合により素材鋼板製造~鋼管製作までの一貫製造体制を確立し、他社を凌駕する強みを創出した。

注1)田宮嘉右衛門(明治8年生~昭和34年没)について
神戸製鋼の生みの親にあたる合名会社鈴木商店に入社し、同社が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年に(株)神戸製鋼所が発足した時、常務取締役に就任し、1934年から1945年まで第五代目の社長を務めた当社育ての親である。