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プレスリリース

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蒸気駆動エアコンプレッサの新機種発売について

2012年4月5日

株式会社神戸製鋼所
コベルコ・コンプレッサ株式会社
三浦工業株式会社

産業用エアコンプレッサ大手の株式会社神戸製鋼所(以下:神戸製鋼)と産業用蒸気ボイラ大手の三浦工業株式会社(以下:三浦工業)は、省エネ性能に優れた圧縮熱回収式蒸気駆動エアコンプレッサ「SDシリーズ」の小型新機種(給油式37kW仕様)を共同開発し、今月から販売を開始しました。

「SDシリーズ」は、神戸製鋼と三浦工業が共同開発し、2009年4月に発売した、蒸気を動力とするエアコンプレッサです。一般的にエアコンプレッサは、あらゆる製造工場をはじめとし、公共施設にいたるまでのユーティリティ(圧縮空気)製造装置として幅広く使用されています。通常は電気を動力としますが、本機は動力が蒸気であり、これまで利用されていなかった蒸気圧力差エネルギーを有効利用することで省エネ・節電に絶大な効力を発揮します。
その省エネ性が評価され、「第39回日本産業技術大賞審査委員会特別賞」「平成23年度日本機械工業会会長賞」を受賞しました。

今回販売を開始したのは、37kWの小型機(型式:SD695)で、従来の75kW機及び55kW機に比べ、蒸気使用量の少ないお客様にも導入していただくことが可能となりました。
「SDシリーズ」の主な特長は以下の通りです。

  1. 駆動電力が不要(制御電力のみ1kW程度使用)。
  2. 空気を圧縮する際に発生する熱を温水で回収し、ボイラの燃料低減に利用する「圧縮熱回収ユニット」を標準装備しており、エネルギー効率が高い。
  3. コンプレッサを駆動した後の蒸気も、従来通り工場のプロセスで使用可能。
    (余剰蒸気利用であれば、駆動コストが不要となる)
  4. インバータコンプレッサと同等の優れた制御性能を有する。
  削減効果
消費電力 99%削減 ▲25万kWh/年
ランニングコスト 85%削減 ▲270万円/年
CO2 90%削減 ▲130t/年

(注)電動機駆動エアコンプレッサとの比較。
   年間6,000時間運転時。
   ユーザーにより使用条件が異なるため、参考数値。

「SDシリーズ」の販売は、神戸製鋼グループの販売会社コベルコ・コンプレッサ株式会社と三浦工業が担当します。今回の新機種追加により、より幅広いお客様のニーズにお応えすることが可能になりました。今後も、昨今の電力不足に即した大幅な電力削減に加え、CO2排出量及びランニングコストの削減に貢献して参ります。

概要

  1. 製品外観

     は三浦工業(株)の登録商標です。

    KOBELCO、Kobelionは(株)神戸製鋼の登録商標です。

  2. 仕様
    型式 SD695
    吐出空気量 m3/min 6.05~6.95
    吐出圧力 MPa 0.85~0.6
    公称出力 kW 37
    回収熱量 kW 60
    外形寸法 mm 2,430×1,100×1,500
    質量 kg 約1,500
  3. 価格:オープン価格
  4. 標準納期:3.5ケ月