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プレスリリース

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長崎県雲仙市小浜温泉へのバイナリー発電システム納入について

~環境省委託事業「チャレンジ25地域づくり事業、小浜温泉未利用温排水による温泉発電事業化実証事業」の温泉発電用に採用~

2012年10月10日

株式会社神戸製鋼所

当社は、このほど、一般社団法人小浜温泉エネルギー(長崎県雲仙市、本多宣章代表理事)と株式会社エディット(福岡市、藤野敏雄代表取締役)から、当社が独自開発・販売している小型バイナリー発電機「マイクロバイナリー MB70H」を3台受注しました。本日午前10時から長崎県雲仙市小浜町で起工式を行い、工事に着手し、来年2月に運転開始の予定です。

「小浜温泉未利用温排水による温泉発電事業化実証事業(平成23~25年度の3年間)」とは、小浜の温泉事業者が、長崎大学のバックアップのもと、未利用温排水による発電事業及び、それに基づく地域の活性化を自らが協議会、社団法人を作り推進しているもので、全国に先例がなく、また全国に多数存在する温泉地でのエコ・エネルギー有効活用事業としてのモデル性も有しています。

小浜温泉では、約105℃の高温水が日量15,000トン湧き出し、この内、約70%が有効に利用されずに海に排出されています。この未利用温排水を利用した発電システムの実証試験を行い、事業性や二酸化炭素削減効果などを検証します。

この温排水による発電実証試験向けに、沸点が低い作動媒体を加熱・蒸発させ、その蒸気でスクリュタービンを回して発電する当社の小型バイナリー発電システム3台をご採用頂きました。ユニット送電端最大出力は、約60kW/台です。

温泉源に全く影響を与えないこと、小型で高効率、量産用にパッケージングされた発電機であることから低価格で、また小型バイナリー発電機の規制緩和条件に合致している普及型であることを高く評価頂きました。

当社は、この小型バイナリー発電システムのほか、小型蒸気発電機や蒸気圧縮機、ヒートポンプなどのエネルギーソリューションメニューを有しています。これら製品群を通じて、地熱・温泉発電やバイオマス発電などの再生可能エネルギーによる創エネや、未利用エネルギーの有効活用による省エネの実現に貢献していきたいと考えています。

<小型・高効率バイナリー発電機 マイクロバイナリー MB-70H>

マイクロバイナリーMB-70H