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プレスリリース

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厚板新熱処理炉の営業運転開始について

2013年1月24日

株式会社神戸製鋼所

当社は既に一昨年12月に公表の通り、加古川製鉄所厚板工場の熱処理能力の増強策として新熱処理炉の増設工事を行ってきましたが、この程完了し本年1月より本格営業運転を開始しました。総投資額は約40億円です。
当社厚板分野は、今回の熱処理能力増強に伴い、今後も着実な需要が見込まれるエネルギー分野向けの拡販に注力し、造船分野、建材分野と合わせた「3本柱」を中心とする強固な事業体を目指していきます。

厚板事業においては、原料価格の高止まりと製品市況の低迷、造船需要の減少、中国・韓国における設備能力増強等により厳しい事業環境が続いています。一方、新興国を中心とした世界的なエネルギー需要の高まりによって、LNG向けタンクや圧力容器、海洋構造物、ラインパイプ等に使用される厚板の需要は着実に増加しています。

当社厚板分野ではグループ中長期経営ビジョン「KOBELCO VISION "G"」において、こうしたエネルギー分野向けを中心とした高付加価値製品の拡販による安定収益確保を目標に掲げており、厚板営業部にエネルギー分野担当のグループを設置する等の取り組みを行い、拡販の成果が着実に出ています。
一方で同分野向け鋼材の多くは、製品の安全性の観点から強度や粘り強さ等の性能を向上させる圧延後の熱処理がルール化されており、受注量の拡大に向けて熱処理能力増強が喫緊の課題となっていました。
こうした熱処理能力ネック解消のため、当社は既存の熱処理炉1基に加え、更に1基増設することを意思決定し、この度本格営業運転に至ったものです。今回の新熱処理炉導入により、熱処理能力はほぼ倍増となりました。

当社厚板分野は、今後も生産・営業体制の整備を進めるとともに、エネルギー分野向けの拡販を進め、市場でのプレゼンス向上と収益改善を図っていきます。

設備の詳細は、以下の通りです。

加古川製鉄所 厚板新熱処理炉

総投資額
:約40億円
稼動開始
:2013年1月
主要設備
:ラジアントチューブ加熱式連続熱処理炉1基
炉サイズ
:幅4.5メートル×長さ43.2メートル

新熱処理炉全景

新熱処理炉全景

熱処理後の鋼板出口側

熱処理後の鋼板出口側