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プレスリリース

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「第54回 田宮賞」の表彰について

2013年4月16日

株式会社神戸製鋼所

当社は、下記の案件を「第54回 田宮賞」の各賞受賞案件に選定し、昨日表彰式を執り行いました。

「田宮賞」は、当社の第5代社長 田宮嘉右衛門(注1)の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ会員各社の中から会社の業績や社会的に大きく貢献したものについて、1960年以来表彰してきており、今年で54回目を迎えました。
今年は、当社およびグループ会員各社から9件(昨年は8件)の推薦があり、これらの候補案件について審査委員会での審査結果を3月4日開催の理事会(理事長 佐藤廣士社長[現 会長])で審議の結果、それぞれ下記の賞に決定致しました。

当社は、田宮賞の表彰などを通じ、今後とも神鋼グループ一丸となって事業基盤の強化、社会への貢献を果たしていく所存です。

1.金賞:
コベルコ建機(株) グローバルエンジニアリングセンター
「コベルコ建機ものづくり力の進化 五日市Smart & Cleanプロジェクト」
リーマンショック以降取組んできたものづくり力強化活動を通じて培った業界トップレベルの技術と人材を結集、集大成として五日市新工場計画「Smart & Clean !」プロジェクトを完遂。グループ及び海外拠点への「世界No.1ものづくり力」の発信基地を誕生させた。
2-1.銀賞:
(株)神戸製鋼所 名古屋支社
「神戸製鋼グループの幅広い事業領域を融合させた自動車メーカーへの拡販活動」
マルチマテリアルサプライヤーとして幅広い技術・事業領域を持つ特徴を活かし、社内関係部門(鉄鋼・溶接・アルミ銅・機械・技開)及び関係会社が連携した横断プロジェクトを立ち上げた。最新技術動向の共有化、提案活動の加速等、ユーザーに密着した活動により多くの成果を上げた。
2-2.銀賞:
日本高周波鋼業(株) 富山製造所
「ハイテン成形金型用表面処理事業の黒字化」
高強度ハイテンの使用率の増加、ハイテン成形プレス用金型の短寿命化が課題となる中、耐高温酸化摩耗性を特徴とした新しい金型用表面処理膜を開発。品質改善・安定化により黒字化を達成するとともに、今後薄板ハイテン拡販への寄与が期待される。
3-1.銅賞:
(株)神鋼環境ソリューション 環境プラント事業部
「金属ナトリウム分散体供給事業の確立」
PCB廃棄物の処理に用いる薬剤である金属ナトリウム分散体の製造技術を 自社開発し商用化した。危険物であるナトリウムの取り扱いに細心の注意を払いながら安全・安定操業を確保し、安定した事業に育成。30年間に渡り国内の重大な環境課題となっていたPCB廃棄物処理の推進に大きく貢献した。
3-2.銅賞:
(株)神戸製鋼所 鉄鋼事業部門
「高伸線性線材の開発と拡販」
スチールコード用線材の差別化戦略として、ユーザーでの伸線性向上を目指し、独自コンセプトによる圧延方法を考案したことで、低強度・高延性・スケール剥離性を全て満足する高伸線性線材の開発と製造技術を確立した。
3-3.銅賞:
(株)テザックワイヤロープ 二色浜製造所
「エレベータ用ワイヤロープ事業の強靭化」
エレベータメーカーとの共同開発の推進、海外の新規顧客獲得活動、製造現場から営業まで全社一丸となった収益改善活動、更には超々高層用ロープ等の独自製品開発により、コストダウンと販売数量の拡大を達成した。
4-1.奨励賞:
神鋼造機(株) 技術本部
「世界最大のシールドマシン用カッター減速機の開発と受注」
これまで独自の保護装置付減速機により市場参入し、中小型サイズを主流として対応を行ってきたが、今後国内外の大型化需要が必須となるため大型機の開発に着手。今期、世界最大のシールドマシン用に挑戦。メンテナンス性に優れた保護装置や冷却能力の工夫及び生産技術を新たに開発することで受注に繋げた。
4-2.奨励賞:
シンフォニアテクノロジー(株) 電子精密機器本部
「フォークリフトドライブシステムの近代化への取り組み」
従来からフォークリフトのドライブシステム高効率化に取組み、昨年低電圧駆動IPMモータドライブシステムを他社に先駆けて商品化し、業界トップクラスの省エネを実現した。また、拡大する受注に備えて国内外での量産体制も構築しており、今後は車載用ドライブシステムとして様々な車両電動化に対応していく。
4-3.奨励賞:
神和木材工業(株) 総務部
「造作家具事業の拡大と業績改善」
教育関連事業に特化し、大手商社との連携強化や天然無垢材並みの風合いを持つ海外合板材の採用等により、幼稚園や小中学校向けの造作家具の受注を拡大。業績改善に大きく寄与した。

注1)田宮嘉右衛門(明治8年生~昭和34年没)について
神戸製鋼の生みの親にあたる合名会社鈴木商店に入社し、同社が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年に(株)神戸製鋼所が発足した時、常務取締役に就任し、1934年から1945年まで第五代目の社長を務めた当社育ての親である。