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プレスリリース

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加古川製鉄所2GTCC営業運転に関する手続完了のお知らせ

2015年5月14日

株式会社神戸製鋼所

当社は加古川製鉄所において、同所2基目となるガスタービン・コンバインドサイクル・システム(以下GTCC)の導入を進めておりましたが、昨年末に工事が完了しこのほど諸官庁に対しての運転に関する手続きが全て完了しましたのでお知らせ致します。

同所では、老朽化した自家発電所ボイラの全面的な更新を目的として5缶のガス焚きボイラと1缶の石炭焚きボイラを順次解体撤去し、2缶のボイラ(ガス焚き)と2基のGTCCに置き換える工事を2009年より進めて参りました。

今回の全面的な更新工事により、発電効率向上によるコストダウンに加えて、石炭焚きボイラの廃却効果も含め年間41万トンのCO2削減効果を見込んでおります。

GTCCは、省エネ・CO2削減やコストダウン効果が大きい高効率発電設備ですが、当初計画では、その燃料としてベースとなる高炉ガスに、補助的にコークス炉ガスやLPGを添加した一定以上の発熱量を有する燃料が必要となることから、製鉄所全体のエネルギーバランスを勘案し、1基のみの導入を予定していました。

その後、燃焼装置の性能改善や燃焼制御・監視技術の向上などにより、発熱量が低い燃料でもGTCCを安定的に稼動出来ることを確認したことから、今回新たに2基目となるGTCCを導入したものです。

当社は今後も、こうしたエネルギー効率向上などによる環境負荷低減の取り組みを推進すると共に、コストダウンによる事業競争力向上の取り組みを更に強化して参ります。

(外観写真)

※ガスタービン・コンバインドサイクル・システム(GTCC)とは
一般的なボイラ・タービンによる発電設備は、燃料をボイラで燃焼し蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回して発電します。一方、GTCCは圧縮した燃料ガスと空気を燃焼させて直接ガスタービンを回して発電すると同時に、ガスタービンより排出された燃焼排ガスを利用することで排熱ボイラでも蒸気を発生させ発電する、高効率・省エネ型の発電設備です。これにより、当社既設のボイラ・タービン発電設備と比べて、発電効率が相対的に約30%向上します。

(ご参考)

ガスタービン・コンバインドサイクル・システム(GTCC)の概略