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プレスリリース

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加古川製鉄所の競争力強化に向けた上工程設備投資について

~溶銑処理能力の更なる増強~

2015年8月5日

株式会社神戸製鋼所

当社は、このたび加古川製鉄所の競争力強化に向けて、2基目の脱りん炉を建設することを決定しました。総投資額は約90億円で2016年度には着工の予定です。

加古川製鉄所では、2014年4月から脱硫設備2基と脱りん炉1基を備えた新溶銑処理工場が稼働中ですが、2基目の脱りん炉はこの新溶銑処理工場の中に新たに増設するもので、既設の脱りん炉と同様に上・底吹きガス攪拌の転炉型の設備となります。

当社鋼材の代表的なオンリーワン製品である自動車用高張力鋼板(ハイテン)、ばね鋼、スチールコード、軸受鋼やエネルギー関連向け厚鋼板などは、一般的な鋼材と比較して高い清浄度が要求されることから、溶銑処理によって硫黄やりんを低減(以下、脱硫・脱りん)する必要があります。
今回2基目の設置となる脱りん炉は、従来行っていた混銑車による脱りん処理を切り替えるもので、処理時間の大幅な短縮と効率化が図れます。
脱りん炉2基体制により、脱りん炉による溶銑処理比率は約90%に達します。

当社は既に発表している通り2017年度に神戸製鉄所の上工程を加古川製鉄所に集約いたします。本投資は、集約後の生産体制における更なるコスト競争力強化と高付加価値製品への対応力向上が狙いです。

2017年度に営業運転を開始し、年間20億円強のコストダウンを達成するとともに、オンリーワン製品に代表される高付加価値製品への更なる対応力向上を進めてまいります。

(ご参考)

新溶銑処理工場内の既設脱りん炉