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受賞履歴

*受賞履歴の内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

日本鉄鋼協会より技術貢献賞を受賞

2016年3月23日

株式会社神戸製鋼所

当社は、日本鉄鋼協会主催の第171回春季講演大会において、技術貢献賞「渡辺義介記念賞」を2名同時受賞致しました。表彰式は3月23日(水)に東京理科大学葛飾キャンパスにて執り行われました。

賞の概要

日本鉄鋼協会では、鉄鋼に関する学術・技術の振興および研究者の育成を目的として、顕著な業績を挙げた会員など表彰しています。技術貢献賞 「渡辺義介記念賞」は、わが国鉄鋼業の進歩発展に多大の功績のあった人物に贈られる賞です。

受賞概要

題目:
『鉄鋼生産設備技術の進歩発展』
受賞者名:
北川 二朗(きたがわ じろう)
執行役員 電力事業企画推進本部長
題目:
『特殊鋼線材製品の生産技術の発展』
受賞者名:
宮崎 庄司(みやざき しょうじ)
執行役員 神戸製鉄所長

受賞内容

鉄鋼生産設備技術の進歩発展:北川 二朗

受賞者は、長年に亘って製鉄設備の保全・建設に携わり、設備診断技術の向上による安定稼働の実現や高炉改修、および発電設備の建設において顕著な成果をあげ、鉄鋼設備技術の進捗発展に大きく貢献した事が評価され、今回の受賞に至りました。
主な業績は以下の通りです。

  • 神戸製鉄所において、圧延設備を始めとした生産設備の余寿命見極めによる適切な設備更新や、設備診断技術の導入促進により、保全技術の幅広い領域における発展に寄与し、製鉄所の安定稼働に大きく貢献した。
  • 神戸製鉄所3高炉改修において、炉体リング更新工法や大型レンガ施工による設備更新工法を導入する事により、鉄皮を更新する高炉改修工事としては、45日間という超短期改修を実現し、休止期間中の生産影響を最小限に留めた。
  • 神戸製鉄所におけるIPP発電所建設において、地域と共生する新しいスタイルの「都市型発電所」として、最高水準の環境技術を駆使した大規模電力供給を企画・実現した。また、高稼働率・高負荷操業を可能とし、東日本大震災後の送電電力増要請に対応して電力の安定供給にも貢献した。

特殊鋼線材製品の生産技術の発展:宮崎 庄司

受賞者は、長年に亘って特殊鋼線材製品の生産技術、更には同製品の新製品開発、品質設計、品質管理に携わり、先見性を備えた優れた技術力を発揮し、線材製品における先駆的技術の発展に多大なる貢献をした事が評価され、今回の受賞に至りました。
主な業績は以下の通りです。

鋼片品質の向上による特殊鋼線材製品の品質安定化
高度な検査能力を有する鋼片加工工場への全面刷新を行い、神戸製鉄所で生産される特殊鋼線材製品の品質管理で重要な位置付けとなる半製品段階(鋼片)での表面品質および内部品質に対する検査精度を飛躍的に向上させることで特殊鋼線材製品の安定品質確保に大きく貢献した。
自動車分野向け特殊鋼線材の高品質化推進
特殊鋼線材製品において、製品設計、製品開発、および製鋼工程から圧延工程、出荷工程に至るまでの一貫した製造プロセスでの生産技術確立・発展に尽力することで高品質化を推進し、特に自動車の燃費向上(軽量化)、部品の信頼性向上、部品コスト低減に大きく貢献した。

表彰式の様子

(写真)執行役員 宮崎 庄司