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トピックス
2004年

*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
神戸製鋼グループにおける建設機械部門の再編・強化について 
〜クレーン事業の新会社「コベルコクレーン(株)」を本年4月1日に設立〜
2004年2月17日
株式会社神戸製鋼所
コベルコ建機株式会社


 株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)および当グループの総合建設機械メーカーであるコベルコ建機株式会社(以下、コベルコ建機)は、本年4月1日付けでコベルコ建機のクレーン事業を会社分割し、神戸製鋼100%出資の子会社「コベルコクレーン株式会社」(以下、コベルコクレーン)を新設することを決定致しました。

 今後は、主にショベル事業を担う「コベルコ建機」とクレーン事業に特化した「コベルコクレーン」の両社がそれぞれ独立して事業経営に取り組み、『意思決定と行動のスピードアップ』と『経営のグローバル化』を推進し、各々の環境変化・業界特性に応じた運営体制を構築していくことにより、更なる収益拡大・企業価値の向上を目指して参ります。

 

(1)新会社の概要

  【社 名】 [和文]コベルコクレーン株式会社
[英文]Kobelco Cranes Co., Ltd.
【所在地】 本社:東京都品川区東五反田2−17−1(コベルコ建機東京本社と同ビル内)
生産拠点:大久保工場(兵庫県明石市)
【代表者】 代表取締役社長 石田 孝
【設立時期】 2004年4月1日
【資本金】 約120億円(資本準備金含む)
【出資比率】 神戸製鋼 100%
【事業内容】 建設機械の開発・製造・販売・サービス 
(主なメニュー:クローラクレーン、ラフテレーンクレーン、土木機械、作業船など)
【従業員数】 約270名

 

(2)クレーン新会社設立の背景と経緯
 国内の建設用クレーン市場は、2003年度の国内建機出荷金額が7期ぶりに前年比増が見込まれ、やや明るい兆しが見えつつあるものの、公共事業の抑制、民間設備投資・住宅着工の低迷などの影響を受けて、依然厳しい状況が続いております。
 このような事業環境の中でクレーンビジネスの収益向上を図るべく、昨年、コベルコ建機は、世界の大手クレーンメーカーである米国マニトワック社との間で、米州向けクローラクレーンのOEM供給契約を締結し、一方、欧州からはオールテレーンクレーンを日本向けにOEM供給を受けることで基本合意致しました。


 このOEM供給を基調としたクレーンメニューの相互補完により、2004年度からはマニトワック社の米州市場向けに輸出するクローラクレーンの販売台数確保によって、収益拡大、生産性向上、開発効率化など更なるコスト競争力アップが見込まれます。また、2005年初頭から日本への導入を計画しているオールテレーンクレーンを既存のホイール系クレーンメニューに加えることで、これまで以上に国内の顧客ニーズに幅広く応えていくことが可能になります。

 今回の相互OEM供給や将来のクレーン事業の発展へ向けた諸施策を、スピード感を持って着実に実施していくためには、これまで以上に「意思決定と行動のスピードアップ」と「経営のグローバル化」を推進できる経営体制を新たに構築し、ショベル事業とは独立した事業運営が望ましいと判断しました。

 新会社「コベルコクレーン」は、主力メニューであるクローラクレーンの「世界の技術センター」として、エリア毎のニーズに応じた競争力のあるグローバル商品開発に取り組み、世界のトップメーカーを目指して邁進していきます。

 今後、コベルコ建機とコベルコクレーンの両社は、独立性を保ちながら個々の事業特性・規模に応じた独自の判断基準に沿った諸施策に取り組むとともに、「コベルコ総合建機経営協議会」を設立し、神戸製鋼グループの総合建機メーカーとしてお互いに協力体制のもとでシナジー効果を追求し、ますます商品競争力のあるコベルコの建設機械を世界中へタイムリーに供給していきます。


(ご参考)
 【コベルコ建機の概要】

  社名 コベルコ建機株式会社
所在地 東京本社)東京都品川区東五反田2−17−1
代表者 代表取締役社長 石田 孝
設立 1999年10月1日
資本金 160億円
出資比率 神戸製鋼 80%、CNHグループ 20%
事業内容 建設機械、運搬機械の製造、販売並びにサービス
売上高 1,574億円(連結)<2003年3月期実績>
1,800億円(連結)<2004年3月期見通し>
  (*うちクレーン事業は約230億円)
従業員数 2,700名(連結)  <2003年3月末時点>


以 上


移動式クレーン分類図


 
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