株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)の100%出資子会社であるコベルコ・コンプレッサ株式会社(以下、KCC)と神鋼商事株式会社(以下、神商)は、本日、本年4月1日に神商の汎用圧縮機事業をKCCに統合することで合意しました。これにより、神戸製鋼グループの汎用圧縮機事業を強化し、流通及びサービス指定会社とのさらなる連携を通じて、顧客への迅速なフォローと付加価値の提供をめざします。
神戸製鋼は国内最大の圧縮機(コンプレッサ)メーカーで、1915年に日本初の国産品を完成させて以来、超小型機から大型機までをシリーズ化し、多様な業種のニーズにお応えしてまいりました。近年は、省エネルギー機種の開発に力を入れており、油冷式スクリュ圧縮機「コベライアン」やスクリュ冷凍機「iZシリーズ、iZαシリーズ」で「優秀省エネルギー機器」として『日本機械工業連合会会長賞』を受賞するなど、高い評価をいただいております。
KCCは、1997年に神戸製鋼の汎用圧縮機の販売・サービス統括会社として設立され、以来、省エネ診断(注1)、遠隔監視サービス(注2)などの付加価値の高いサービスを行うなど、国内外の顧客へのサービス向上に務めてきました。
神商は、1963年神戸製鋼の汎用圧縮機市場参入と同時に、販売代理店として圧縮機本体およびその周辺機器、並びにそれらの設置工事等を提供、KCC設立後も重要な役割を果たしてきました。
神戸製鋼は、KCCが培ってきた「顧客ニーズを常に把握し、商品開発・流通サービスに反映させる機能」と、神商が培ってきた「関連機器、各種工事、アフターサービス等を一貫で担う機能」を統合することで汎用圧縮機事業を強化し、更なる顧客満足度の向上に取り組んでまいります。
<統合後の概要>
売上高 |
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190億円程度 |
営業内容 |
: |
コンプレッサ、冷凍機およびその周辺機器の販売。各種工事、並びにアフターサービス。(注3) |
営業拠点 |
: |
東京、大阪、名古屋ほか |
(ご参考)
<コベルコ・コンプレッサ株式会社 概要>
社名 |
: |
コベルコ・コンプレッサ株式会社(非上場) |
本社所在地 |
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〒103-0026東京都中央区日本橋兜町7-12 |
設立 |
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1997年7月1日 |
資本金 |
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4億5千万円 |
代表者 |
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渡邊 弘幸 |
事業内容 |
: |
コンプレッサ、冷凍機およびその周辺機器の販売、各種工事、並びにアフターサービス |
営業拠点 |
: |
東京、大阪、名古屋ほか |
海外現地法人 |
: |
4カ所 |
(注1)省エネ診断
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工場の生産ライン毎に異なるエネルギーの使用状況を正確に把握し、必要とする総エネルギー量だけでなく、その使われ方を分析することによって、最適なシステムへの改善を提案しております。 |
(注2)遠隔監視サービス
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顧客にて突然のエアダウンがないよう、24時間、365日遠隔監視するサービス。 緊急時には顧客と相談の上、遠隔操作により、コンプレッサを停止させない吐出圧力、回転数で運転制御し、突然停止を防ぐことが可能となります。 |
(注3)営業内容(主な取扱商品)
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1.油冷式スクリュ圧縮機(助さんシリーズ、マーチシリーズ、コベライアンシリーズ等) |
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コベライアンシリーズは以下の賞を受賞 |
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・『優秀省エネルギー機器』日本機械工業連合会会長賞 |
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・『日本機械学会金賞(技術)』 |
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2.オイルフリー式スクリュ圧縮機(エメロードシリーズ) |
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3.スクリュ冷凍機(iZシリーズ、iZαシリーズ等) |
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iZシリーズ、iZαシリーズは以下の賞を受賞 |
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・『優秀省エネルギー機器』日本機械工業連合会会長賞 |
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4.真空ポンプ |
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5.周辺機器(フィルター、自動制御盤、レシーバタンク、ドレン処理装置等) |
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6.各種工事(配管、据付、設置工事等) |
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7.アフターサービス |
以上