(株)神戸製鋼所(以下神戸製鋼)、神鋼機器工業(株)(以下神鋼機器)、JFEコンテイナー(株)(以下JFEC社)とJFEガスシリンダー(株)(以下JFEG社)の4社は、神鋼機器とJFEG社を事業統合することで、基本合意いたしました。
神戸製鋼グループの神鋼機器と、JFEグループのJFEG社(JFEC社の100%子会社)は、一般LPガス容器を中心に、大型容器、アセチレンガス容器などを製造し、LPガス販売会社等に販売しています。
両社は、ガス配送の効率化を狙ったバルク貯槽の普及、LPガス流通段階での合理化、電力・都市ガスとのエネルギー間競争等最近のLPガス容器事業の厳しい需要環境に対応すべく、収益力の回復・強化を目指した企業提携のあり方を検討してきました。
その結果、競争力の確保と業界における確固たる地位を確立することを目的として、両社が保有する事業を分割し、共同で新たに設立する会社にこれを承継させる共同新設分割により、2005年1月1日を目処に両社の事業を統合することで合意いたしました。
この統合新会社は、両社の主力製品である一般ガス容器分野では、業界シェア第2位となります。
新会社は設備稼働率を飛躍的に向上させるために、生産を神鋼機器の倉吉工場に集約するとともに資材購入・物流等のコスト削減を強化し、収益力の改善に努めます。
また、神鋼機器、JFEG社それぞれの商圏を完全に引き継いだ上で効率的な販売体制を構築するとともに、より柔軟にユーザーニーズに対応できる体制を整えます。
LPガス容器業界では、今後家庭用ガスコージェネレーション(ガス発電・給湯冷暖房)システムの普及や家庭用LPガス容器のバルク貯槽化等の新たな動きが見られますが、新会社は時代を先取りするべくこれらの環境変化への対応も積極的にすすめて参ります。
<新会社の概要>
社名 |
: |
神鋼JFE機器株式会社 |
本店所在地 |
: |
鳥取県倉吉市海田東町112番地 |
代表取締役 |
: |
深澤 正弘 |
取締役 |
: |
取締役9名以内(神鋼機器側6名以内、JFEG社側3名以内) (JFEG社現取締役が経営参画の予定) |
資本金 |
: |
300百万円 |
株主構成 |
: |
神鋼機器=80%、JFEG社=20% |
売上高 |
: |
50億円程度 |
従業員 |
: |
約180人 |
工場 |
: |
倉吉工場 |
(ご参考)
【一般LPガス容器の需要について】
日本溶接容器工業会の統計によると、一般LPガス容器需要は1990年の327万本、91年の358万本に対し、2001年208万本、02年184万本、03年174万本と年々減少してきています。市場規模は2003年度で約130億円です。
但し、一般容器需要の大半は更新期間約20年の更新需要であり、20年前の需要トレンドを見ると以下の通りで、1983年需要量を底に容器需要は1988年まで伸びており、2003年を底にこの先5年間程度は更新需要の増加が期待できます。
(単位:万本)
暦年 |
'82 |
'83 |
'84 |
'85 |
'86 |
'87 |
'88 |
'89 |
需要数 |
268 |
260 |
306 |
311 |
321 |
331 |
340 |
308 |
一般LPガス容器のメーカーは国内6社。神鋼機器とJFEGの他、中国工業、関東高圧容器製作所、富士工器、萩尾高圧容器があります
【神鋼機器】
社名 |
|
神鋼機器工業株式会社 |
設立 |
|
1950年1月 |
所在地 |
|
鳥取県倉吉市 |
代表者 |
|
深澤 正弘 |
資本金 |
|
300百万円 |
売上高 |
|
3,218百万円(2004年3月期) |
事業内容 |
|
一般LPガス容器、大型容器、建設機械部品等の製造販売 |
工場 |
|
倉吉工場 |
【JFEG社】
社名 |
|
JFEガスシリンダー株式会社 |
設立 |
|
2000年2月 |
所在地 |
|
兵庫県伊丹市 |
代表者 |
|
西内 侃二 |
資本金 |
|
90百万円 |
売上高 |
|
1,580百万円(2004年3月期) |
事業内容 |
|
一般LPガス容器、他高圧ガス容器等の製造販売 |
工場 |
|
伊丹工場 |
以上
(本件に関するお問い合わせ先) |
|
電話番号 |
株式会社神戸製鋼所 秘書広報部 山田 |
: |
03-5739-6010 |
神鋼機器工業株式会社 総務部 岡崎 |
: |
0858-26-8111 |
JFEコンテイナー株式会社 企画部 田辺 |
: |
072-780-6105 |
JFEガスシリンダー株式会社 営業担当 森 |
: |
03-3837-4411 |