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トピックス
2004年

*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
株式会社神戸製鋼所と日本軽金属株式会社がアルミニウム
ドロスの有効活用でリデュース・リユース・リサイクル(3R)
推進功労者等表彰において経産大臣賞を受賞
2004年10月20日
株式会社神戸製鋼所
日本軽金属株式会社


本日、株式会社神戸製鋼所と日本軽金属株式会社はアルミニウムドロスの有効活用で、「リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進協議会」より経済産業大臣賞を受賞致しました。

本表彰はリデュース・リユース・リサイクルの推進に功労の認められる個人、グループ、学校及び事業所等に授与されるものであります。受賞の理由は、アルミニウム製品を製造する際の溶解工程時に発生するアルミニウムドロスについて、神戸製鋼がアーク炉、日本軽金属が圧搾式アルミドロス処理機“MADOC”を各々独自に開発し、従来埋立て処理されていたものを有効活用させることで3Rに貢献したことによるものです。

アルミニウムドロスは、アルミニウムを溶解する際に溶湯上に浮上発生するもので、不純物や酸化物を多く含んでおり、鋳造時にはこれを除去しています。アルミニウムドロスは、金属アルミを60〜80%含有しており、種々の方法で回収されていますが、回収率は低く、また金属アルミ回収後の残灰の多くが産業廃棄物として埋立処分されておりました。

神戸製鋼のアーク炉は1998年に神戸製鋼が東京電力と共同開発したもので、還元雰囲気中の回転炉の中に設置した電極間にアーク放電させ、アルミニウムドロスを溶解し、含有する金属アルミニウムを従来にない高い効率(従来40〜60%→80〜90%へ向上)で回収(リユース)し、しかも残渣は高温処理によりセメント原料として使用される(リサイクル)特徴を持っています。第一号機は同年、アルミ・銅カンパニー真岡製造所で稼動開始し、現在神戸製鋼で3基が稼動しています。

また、日本軽金属の圧搾式アルミドロス処理機“MADOC”は、機械的な圧搾の原理によりアルミニウムドロスから金属アルミを搾り出して回収する装置であり、金属アルミの効率的な回収(リユース)とともに、1.金属アルミ回収後の残渣が鉄鋼用副資材等に100%有効活用出来る(リサイクル)、2.金属アルミ回収にあたり塩素・フッ素を含む化学物質の添加が不要である、等の特長を有しております。1995年に日本軽金属が独自開発し、現在自社工場とともに、子会社を通して外販もしておりアルミニウム溶解工程を持つ他社においても稼動しております。

神戸製鋼グループは、あらゆる事業活動に環境への配慮を組み入れ、グループ環境経営の推進に全力をあげて取り組んでおります。地球温暖化対策、循環型社会構築、有害物質削減への取り組みに加え、鉄鋼、アルミ等の素材部門において、自動車用にハイテン(高張力鋼板)やアルミパネル材を開発し、自動車の軽量化に大きく寄与するなど、製品・技術・サービスにおける新たな価値の創出にも努力しております。神戸製鋼グループは、これからもより健全な地球環境を次世代に引き継ぐことを使命と認識し、総合力で環境先進企業グループを目指していきます。

また、日本軽金属グループは、リサイクル性に富んだアルミニウムの特徴を活かした環境負荷の低い製品開発を行うとともに、環境マネジメントシステムの重要性を強く認識し、製造プロセスにおいて扱う全ての資源の効率的活用や有害化学物質の削減に積極的に取り組んでおります。日本軽金属グループは今後も企業行動の全域にわたり環境との調和を目指し、持続可能な循環型経済社会の実現に努力してまいります。

以上


 
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