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*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
溶融亜鉛めっき鋼板のクロメート処理全廃について
〜鉄鋼業界で初めて全鋼材のクロメート(六価クロム)処理全廃へ〜
2005年1月12日
株式会社神戸製鋼所


当社はこのほど、建材や家電・OA機器などに使われる『溶融亜鉛めっき鋼板(CG鋼板)』からクロメート(六価クロム)処理を排除した新製品『グリーンコートGX-GC処理』の開発を完了し、営業生産を開始致しました。これに伴い、日本の鉄鋼メーカーでは初めて、クロメート処理を施した全てのCG鋼板の生産を2005年度末(2006年3月末)までに中止することを決定致しました。2004年度末(2005年3月末)までの全廃を既に決めている『電気亜鉛めっき鋼板(EG鋼板)』と合わせ、鉄鋼業界で初めて全鋼材製品のクロメート処理廃止に目途が立ったことになります。

クロメート処理は、鋼板の耐食性や塗膜の密着性向上を目的に、過去50年以上に渡って、CG鋼板、EG鋼板等に幅広く適用されてきました。しかしながら、欧州でのRoHSに代表される、環境負荷物質使用制限・使用禁止令に備え、多くの産業分野において環境負荷物質使用量の低減活動(グリーン調達活動)が進められており、鋼板においても六価クロム不使用・非含有を意味するクロメートフリー化が求められる状況にありました。

当社では、このような地球環境対応が注目され始めた1998年に、鉄鋼業界で初めて従来のクロメート処理材と同等以上の性能を有するクロメートフリー型耐指紋性EG鋼板『グリーンコートGXシリーズ』を製品化しました。以降、継続的にクロメートフリー製品の充実を図り、その最終段階として『グリーンコートGX-GC処理』を製品化したものです。本製品を始めとする全てのクロメートフリー鋼板は、主に表面皮膜に添加物を加えて従来のクロメート皮膜の機能(耐食性)を補うことで、従来のクロメート処理製品に比べ、耐食性・塗装性・溶接性等の面で同等以上の特性を有しつつ、需要家の環境負荷物質対応ニーズにもより高度なレベルで応えることが可能となります。また、当社内での作業環境の向上にも繋がります。

 
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