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トピックス
2005年

*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
スチールハウスの「音環境」に関わる住宅性能表示の特別評価方法認定の取得について
〜床の遮音性能を衝撃音の数値レベルで等級表示〜
2005年1月13日
株式会社神戸製鋼所
新日本製鐵株式会社


株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)と新日本製鐵株式会社(以下、新日本製鐵)は、このほど、共同住宅の音環境に関わる性能表示の国土交通大臣認定を取得致しました。この認定は、住宅性能表示の「音環境に関すること」 1 のうち、重量床衝撃音対策及び軽量床衝撃音対策2の特別評価方法認定です。

今回、両社が取得した特別評価方法認定は、スチールハウス構造3の床の遮音性能をコンクリート相当スラブ厚さで表示4 するのではなく、重量床衝撃音レベルや軽量床衝撃音レベルを数値レベル(単位はdB:デシベル)で評価し等級で表示5 するもので、コンクリート系以外の床としては日本で初めての画期的な認定6です。これにより、スチールハウスの性能の優位性が更に高まり拡販につながるものと考えています。

本認定は、神戸製鋼が開発した衝撃音吸収床材(商品名:「ベネダンパー」※添付資料参照)、新日本製鐵製の金属系粒体を使用することで、衝撃音対策や居住性(歩行者に優しい床の感触)を改善させた床仕様が対象となります。認定にあたっては、実住宅での試験及び実験室における界床構造の試験を行い、国土交通大臣指定試験機関(財団法人日本建築総合試験所:大阪府)の試験証明を受けています。

両社は今回取得した性能表示認定をもとに、それぞれが提携している各地の工務店等と協力しながら、スチールハウスの拡販に一層注力していきます。また、界床7 に引き続いて、界壁8の遮音性能(透過損失等級9)についても特別評価方法認定取得を目指して参ります。

尚本件は、両社の提携の一環として共同で推進しているものです。今後も関係を深め、スチールハウス事業の拡大・発展を図っていく考えです。
以 上

■報道機関お問合せ先
株式会社神戸製鋼所 秘書広報部広報グループ (東京本社) TEL(03)5739-6010
  (神戸本社) TEL (078)261-4041
新日本製鐵株式会社 総務部広報センター   TEL(03)3275-5103



(補足説明)
1. 住宅性能表示の「音環境に関すること」・・・
住宅性能表示制度とは、2000年4月に施行、2000年10月3日に実施された任意の制度で、新築住宅の性能を数値化・ランク付けし、消費者が客観的に比較できるようにしたもの。性能の表示・評価方法は国が定める9項目について、共通のルールに基づいて行われる。住宅性能表示基準として、「構造の安定に関すること」「火災時の安全に関すること」など9項目定められているが「音環境に関すること」については選択項目となる。
2. 重量床衝撃音、軽量床衝撃音・・・
床衝撃音とは、建物内の上階で加えられた振動が下階に伝達され、下階の室内に放射される音のことで、重量のあるものの落下や子供の飛び跳ねる音などを対象とした重量床衝撃音、軽量のものの落下(スプーン落下音)やスリッパ歩行時の音などを対象とした軽量床衝撃音がある。
3. スチールハウス・・・
木造ツーバイフォーの枠材を、スチール(亜鉛メッキした厚さ1mm前後の軽量形鋼)に置きかえた住宅。アメリカで近年、森林資源保護などの環境問題から木材価格が高騰したことをきっかけに、年間9万戸以上建てられている。現在は、アメリカだけでなく、オーストラリアやヨーロッパ10数ケ国で実用化されている。日本国内においては、木造ツーバイフォー住宅と同様の手続きで建設すること可能で、住宅金融公庫の融資も得られる。(参照:スチールハウス協会ホームページ  http://www.jisf.or.jp/steelhouse

スチールハウス国内建築着工数: 2003年度 1、878棟(19、990戸)
  2002年度 1、589棟(18、569戸)
4. 床の遮音性能をコンクリート相当スラブ厚さで表示・・・
住宅性能表示では共同住宅のいわゆる界床の遮音性能については鉄筋コンクリート造の床の性能を基準として、コンクリート系以外の床の性能を相対的に比較評価し、コンクリート相当スラブ厚さで表示するのが一般的。
5. 数値レベル(単位はdB)で評価し、等級で表示・・・
今回、両社が取得した特別評価方法認定はスチールハウス構造の床の遮音性能をコンクリート相当スラブ厚さで表示するのではなく、重量床衝撃音レベルや軽量床衝撃音レベルを数値レベル(単位はdB)で評価し、等級で表示するというもので、重量、軽量とも5段階の等級評価の「2」を取得。
6. コンクリート系以外の床としては日本で初めての画期的な認定・・・
界床の重量及び軽量床衝撃音対策について、このような等級表示をするには異なる10室以上の安定した性能データが必要であり、コンクリート系以外の床構造では安定した性能を出す事が困難であった。
7. 界床・・・
共同住宅などの各住戸間を区切る床。防火や遮音などの機能が重視される。
8. 界壁・・・
長屋・共同住宅などの各住戸間を区切る壁。防火や遮音などの機能が重視される。
9. 透過損失等級・・・
透過損失は界壁などの空気伝搬音(人の話し声など)を遮断する性能で、透過損失等級はこの遮音性能を評価して4段階の等級で表示する。

参考資料: 株式会社神戸製鋼所 「ベネダンパー」について
 
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