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*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。 |
会社分割による破砕機事業の製販統合について |
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2005年1月31日
川崎重工業株式会社
株式会社神戸製鋼所
川崎重工業株式会社(以下 川崎重工)と株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)は、2005年4月1日をもって、両社の破砕機事業を会社分割し、両社の破砕機事業における営業・設計部門の合弁会社である株式会社アーステクニカ(以下 アーステクニカ)に承継させることを決定し、三社間で会社分割契約書を締結しましたのでお知らせします。
1. 会社分割の目的
破砕機事業の主要マーケットである国内砕石市場は公共工事の削減等構造的な要因により縮小を続けており、今後も市場の回復は見込みがたい状況にあります。一方、両社は国内破砕機市場において、ともに業界のリーダー的な立場にあり、それぞれ特定の機種で、高い競争力を有していることから、相互にメニューを補完することができる関係にありました。また、破砕機事業で蓄積した技術を基に注力している環境関連事業においても、川崎重工はRPF(Refuse Paper&Plastic Fuel:古紙・廃プラ固形燃料)製造設備を中心とした古紙・廃プラリサイクル分野で、神戸製鋼は土壌処理分野でノウハウを有しております。
こうしたことから、両社は破砕機事業の更なる発展を目指す上で、互いに最適なパートナーであると判断し、営業・設計部門の統合会社であるアーステクニカを設立し、2003年7月より営業を開始し、2004年6月には製造部門を含めた製販完全統合に関して合意しました。
その後、具体的方法について協議を進めた結果、共同吸収分割による会社分割を用いて統合を実現することで合意し、本日会社分割契約書を締結しました。
今回の統合により、アーステクニカは、営業・設計・製造等全ての機能を有する独立した事業体となります。これにより、既に進めている販売代理店の相互活用、製品メニュー整理、両社保有技術を融合した新製品開発等、販売・技術面での効果に加え、生産すみ分け、資材共同調達、重複する機能の統廃合による固定費削減等、さらなる統合効果の実現により安定収益の確保が可能となります。
これら現有事業での収益確保に加えて、中長期的に成長が期待できる環境等新分野への経営資源の投入を積極的に行い、新規事業の育成を加速させることで、事業基盤を一層強化し将来にわたって発展可能な事業体の構築を目指します。
2. 会社分割の要旨
(1) |
分割の日程 |
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2005年1月27日 会社分割契約書承認取締役会(神戸製鋼)
2005年1月31日 会社分割契約書承認取締役会(川崎重工、アーステクニカ)
2005年1月31日 会社分割契約書調印
2005年2月15日 会社分割契約書株主総会承認(アーステクニカ)
2005年4月1日 分割期日・分割登記
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(2) |
分割方式 |
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川崎重工及び神戸製鋼を分割会社とし、アーステクニカを承継会社とする分社型の共同吸収分割を行います。なお、川崎重工と神戸製鋼は、商法第374条の22第1項に定める簡易分割により株主総会の承認を得ないで分割を行います。
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(3) |
株式の割当 |
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【1】 |
発行する株式の種類と数 |
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アーステクニカが本分割に際して発行する株式は、普通株式20,000株であり、そのうち10,000株を川崎重工に、10,000株を神戸製鋼に割り当てます。 |
【2】 |
割当比率の算定根拠 |
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川崎重工及び神戸製鋼は、割当比率の算定に際し、両社から提出された本件営業にかかわる諸資料及び両社が決定した移転対象範囲、並びに両社で確認した引継資産及び負債の内容につき、第三者機関による財務デューデリジェンスを実施し、その結果を踏まえて、両社の事業価値及び株式価値を算出しました。 |
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(4) |
分割交付金 |
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分割交付金の支払はありません。
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(5) |
アーステクニカが承継する権利義務 |
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アーステクニカは、川崎重工及び神戸製鋼の破砕機事業に関する資産、負債及びこれに付随する権利義務を承継します。なお、川崎重工が川重八千代エンジニアリング株式会社への出資を通じて行う事業を含みます。
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(6) |
債務の履行の見込み |
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川崎重工、神戸製鋼及びアーステクニカは、負担すべき債務について確実に履行できると判断しています。
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(7) |
アーステクニカに新たに就任する役員 |
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取締役 副社長
取締役
取締役
取締役
監査役
監査役 |
徳永 貴昭
田村 朗
吉井 三尚
松岡 京平
奥野 正美
光石 正幸 |
3. 分割当事会社の概要
(1)商号 |
川崎重工業株式会社 |
株式会社神戸製鋼所 |
(2)事業内容 |
船舶、鉄道車両、土木建設機械、破砕機、航空機、ジットエンジン、汎用ガスタービン、原動機、各種プラント・産業機械、バイラ、環境装置、鋼構造物、二輪車、四輪バギー車(ATV)、産業用ロボットなどの製造・販売等 |
鉄鋼・溶接、アルミ・銅、機械エンジニアリング、機械、不動産等の事業 |
(3)設立年月日 |
1896年(明治29年)
10月15日 |
1911年(明治44年)
6月28日 |
(4)本店所在地 |
兵庫県神戸市中央区 |
兵庫県神戸市中央区 |
(5)代表者 |
取締役社長 田崎 雅元 |
取締役社長 犬伏 泰夫 |
(6)資本金 |
81,427百万円 |
218,163百万円 |
(7)発行済株式数 |
1,443,394千株 |
2,976,070千株 |
(8)株主資本 |
164,160百万円 |
342,738百万円 |
(9)総資産 |
870,628百万円 |
1,411,731百万円 |
(10)決算期 |
3月31日 |
3月31日 |
(11)従業員数 |
10,937人 |
8,586名 |
(12)主要取引先 |
仕入先:住友商事(株)、双日(株)
販売先:防衛庁、住友商事(株) |
鋼材、溶接棒、アルミ・銅圧延品、各種プラント、機械類等を広く国内外の需要家に販売 |
(13)大株主及び持株比率 |
- 日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 6.09%
- みずほ信託退職給付信託みずほ銀行口再信託受託者資産管理サービス信託 3.97%
- 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 3.96%
- 川崎重工業従業員持株会 3.90%
- 日本生命保険(相) 3.69%
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- 日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 6.82%
- 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 6.47%
- 日本生命保険(相) 4.74%
- (株)みずほコーポレート銀行 2.36%
- 新日本製鐵(株) 1.80%
- 住友金属工業(株) 1.80%
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(14)主要取引銀行 |
(株)みずほコーポレート銀行
(株)三井住友銀行
(株)東京三菱銀行 |
(株)みずほコーポレート銀行
(株)三井住友銀行
(株)UFJ銀行 |
(15)分割会社間の関係 |
資本関係:
【1】川崎重工は神戸製鋼の株式410千株(発行済株式総数の0.01%)を所有
【2】神戸製鋼は川崎重工の株式381千株(発行済株式総数の0.02%)を所有 |
人的関係:承継会社にそれぞれ役員・従業員を派遣 |
取引関係:神戸製鋼は川崎重工に鉄鋼製品(鋳鍛鋼製品、チタン製品を含む。)、溶接材料、アルミ製品他の製品を販売し、川崎重工は神戸製鋼に各種プラント・産業用機械を販売しております。 |
(1)商号 |
株式会社アーステクニカ |
(2)事業内容 |
【1】破砕機、粉砕機、選別機等の設計・製造及び販売
【2】各種廃棄物のリサイクル用機器の設計、製造及び販売
【3】耐磨耗・耐熱等鋳造製品の設計、製造及び販売
(注)下線部分は分割後に追加される事業内容 |
(3)設立年月日 |
2003年4月1日 |
(4)本店所在地 |
東京都中央区 |
(5)代表者 |
取締役社長 矢萩 恭一 |
(6)資本金 |
2億円(分割時予定12億円) |
(7)発行済株式数 |
5,800株(分割時予定25,800株) |
(8)株主資本 |
77百万円(分割時見込み約22億円) |
(9)総資産 |
64億円(分割時見込み約171億円) |
(10)決算期 |
3月31日 |
(11)従業員数 |
113人(2005年1月1日現在:分割時見込み約300人) |
(12)主要取引先 |
川崎重工業(株)、(株)神戸製鋼所、新日本製鐵(株) 太平洋セメント(株) |
(13)大株主及び持株比率 |
川崎重工業 50% 神戸製鋼所 50%(分割後も同じ) |
(14)主要取引銀行 |
(株)みずほコーポレート銀行 |
(15)分割会社間の関係 |
資本関係:分割会社は承継会社の株式の50%をそれぞれ保有している。 |
人的関係:分割会社は承継会社に役員・従業員を派遣している。 |
取引関係:承継会社は分割会社から破砕機等の製品または部品を購入している。
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【1】川崎重工
決算期 |
2002年3月期 |
2003年3月期 |
2004年3月期 |
売上高(百万円) |
914,616 |
894,715 |
782,550 |
営業利益(百万円) |
25,258 |
16,335 |
17,515 |
経常利益(百万円) |
12,021 |
7,437 |
10,730 |
当期純利益(百万円) |
7,863 |
6,057 |
6,908 |
1株当たり当期純利益(円) |
5.65 |
4.33 |
4.78 |
1株当たり配当金(円) |
− |
2 |
2 |
1株当たり株主資本(円) |
102.26 |
105.34 |
113.79 |
【2】神戸製鋼
決算期 |
2002年3月期 |
2003年3月期 |
2004年3月期 |
売上高(百万円) |
793,952 |
807,231 |
801,118 |
営業利益(百万円) |
30,410 |
52,258 |
61,305 |
経常利益(百万円) |
△4,010 |
20,263 |
25,251 |
当期純利益(百万円) |
△20,991 |
△4,859 |
15,884 |
1株当たり当期純利益(円) |
△7.39 |
△1.67 |
5.34 |
1株当たり配当金(円) |
− |
− |
1.5 |
1株当たり株主資本(円) |
108.93 |
105.35 |
115.22 |
【3】アーステクニカ
決算期 |
2004年3月期 |
売上高(百万円) |
6,425 |
営業利益(百万円) |
△227 |
経常利益(百万円) |
△230 |
当期純利益(百万円) |
△224 |
1株当たり当期純利益(円) |
△38,579 |
1株当たり配当金(円) |
− |
1株当たり株主資本(円) |
13,316.95 |
4. 分割する事業部門の内容
(1) |
破砕機事業の内容 |
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川崎重工 |
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- 破砕機、粉砕機、選別機等の製造及び販売
- 各種廃棄物のリサイクル用機器の製造及び販売
- 耐摩耗・耐熱等鋳造製品の製造及び販売
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神戸製鋼 |
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- 破砕機、粉砕機、選別機等の製造及び販売
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(2) |
破砕機事業の2004年3月期における経営成績 |
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破砕機事業(a) |
全社(b) |
比率(a/b) |
売上高 |
11,207 |
782,550 |
1.43% |
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破砕機事業(a) |
全社(b) |
比率(a/b) |
売上高 |
5,030 |
801,118 |
0.62% |
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(3) |
承継資産、負債の項目及び金額 (分割時見込み) |
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項目 |
金額 |
項目 |
金額 |
流動資産 |
78 |
流動負債 |
74 |
固定資産 |
26 |
固定負債 |
20 |
資産合計 |
104 |
負債合計 |
94 |
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項目 |
金額 |
項目 |
金額 |
流動資産 |
58 |
流動負債 |
49 |
固定資産 |
5 |
固定負債 |
4 |
資産合計 |
63 |
負債合計 |
53 |
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5. 分割後の川崎重工及び神戸製鋼の状況
(1) |
商号、事業内容、本店所在地、代表者、資本金及び決算期
いずれも分割による変更はありません。 |
(2) |
業績に与える影響
両社の連結業績に与える影響は軽微です。 |
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