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*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。 |
米国子会社のミドレックス社がオマーンから直接還元鉄プラントを受注 |
エネルギー効率に優れ、環境負荷の低い製銑・製鋼システムを採用 |
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2005年3月14日
株式会社神戸製鋼所
神戸製鋼グループの米国エンジニアリング会社である
Midrex Technologies, Inc.(以下ミドレックス社)は、
オマーン国Shadeed Iron & Steel LLC
(以下シャディード鉄鋼会社)から年産72万トンの
天然ガスベース直接還元鉄プラントを受注しました。
契約範囲はプラントの設計と主要機器の供給で、
契約金額は約55億円です。
今回の直接還元鉄プラントは、
重力を利用して電気炉に還元鉄(DRI)を
高温のまま直接供給するHOTLINK(R)と呼ばれる
システムを世界で初めて導入します。
このシステムにより、温度損失が避けられる結果、
電気炉操業に必要な電力(溶銑1トンあたり600kW/h)が
およそ3/4(450kW/h)ですみ、また電極の消耗も
大幅に軽減できます。エネルギー効率に優れ、
環境負荷を軽減する技術として、今後の商談が期待できます。
シャディード鉄鋼会社は、アラブ首長国連邦(UAE)に
本拠を置き建設・エンジニアリング・石油関連事業を幅広く
手掛けるAL GHAITH HOLDING COMPANY(アル・ゲイス社)の
鉄鋼事業子会社として、オマーンに設立されました。
同鉄鋼会社は約3億5000万ドルを投資して、
直接還元鉄プラントの他、電気炉や連続鋳造機を
2007年後半までに建設し、約50万トンのビレット(鋼片)と
約22万トンの還元鉄(HBI)を生産し、国内市場の他、
湾岸諸国、南アジア、東南アジアなどに販売します。
今回の受注により、当社グループ(当社+ミドレックス社)は
この3ヶ月間で5プロジェクト(【1】サウジアラビアHADEED
【2】マレーシアLION GROUP【3】ロシアLGOK
【4】カタールQASCO【5】オマーンSHADEED)を連続受注した
ことになり、その受注金額は合計で約600億円にのぼります。
シャディード鉄鋼会社の概要
社名:
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Shadeed Iron & Steel LLC
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本社:
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オマーン国マスカット市
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サイト:
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ソハール工業団地(マスカット市北西200km)
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DRプラントの生産能力:
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年産72万トン
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契約調印:
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2005年2月27日
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稼動開始:
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2007年後半
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製品:
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HBI及びビレット
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その他の設備建設計画
電気炉:
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年産50万トン
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溶解処理設備(LF)
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ビレット連鋳機:
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年産50万トン
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