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トピックス
2005年

*トピックスの内容は発表時のものです。販売が既に終了している商品や、組織の変更等、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
神戸製鋼所と三菱伸銅のクロスライセンス契約の締結
2005年11月7日
株式会社神戸製鋼所
三菱伸銅株式会社


株式会社神戸製鋼所(長府製造所 所在地:山口県下関市 以下、神戸製鋼)と三菱伸銅株式会社(若松製作所 所在地:福島県会津若松市 以下、三菱伸銅)は、神戸製鋼が自動車用および民生用コネクタ材の嵌合時の力注1の低減、高温信頼性の向上などを目的に開発した三層錫めっき技術(米国等で特許取得)と、三菱伸銅が上記コネクタ材およびリレー材として開発した高強度・高導電性銅合金MZC1(銅−クロム−ジルコニウム系合金;日、米、独等に特許出願済み)について、お互いに供与し、製造、販売することに合意し、クロスライセンス契約を締結致しました。
この度、販売に向けた活動を開始致しますのを機にここに発表致します。
今後、両社はお互いの製品群を補完し、自動車用、民生用コネクタ材およびリレー市場において拡販に努めていく意向です。

1. 契約の内容
 

神戸製鋼および三菱伸銅は、三菱伸銅特許または神戸製鋼特許および関連する技術情報を利用し、それぞれの工場においてMZC1または三層錫めっき材を製造する権利とライセンスを認める。
  両社は、相互に許諾された特殊銅合金または三層錫めっき材を販売する非独占的通常実施権を許諾する。 

2.  三層錫めっき技術、MZC1の説明
 
(1) 三層錫めっき技術(神戸製鋼)
   

自動車用や民生用のコネクタでは、コネクタの極数増加が進み、組み立て時の作業者の肉体的負担軽減、作業効率向上の観点から嵌合時の力注1の低減の要求が、また、自動車電装部品の使用環境温度の上昇や鉛フリーはんだの採用で、高温下での信頼性の向上の要求がある。これらに対応するために、神戸製鋼はコネクタの低挿入化、高信頼性(耐熱性)に有効とされる三層錫めっき(錫/銅-錫金属間化合物/ニッケルの三層)技術を有し、製造販売を行っている。

 
(2) 高強度・高導電性銅合金MZC1 (三菱伸銅)
    端子・コネクタ、リレーメーカーは、エレクトロニクス部品の軽薄短小化や電装化の推進に対応した高性能(高い導電率を維持しながらの強度向上)合金に高い関心を寄せている。
これらの要求に対し、三菱伸銅は引張強度(700N/mm2に迫る)と導電性(70%IACS以上)を兼ね備え、更に端子コネクタ材で重要な要求特性である応力緩和性注2に極めて優れた銅合金(MZC1)を開発し市場投入を開始している。
神戸製鋼所は、同合金をKZC1と称して製造・販売する。
   
注1:オス端子をメス端子に挿入する際の力
注2:ばねのへたりにくさ

 
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