株式会社神戸製鋼所(長府製造所 所在地:山口県下関市 以下、神戸製鋼)と三菱伸銅株式会社(若松製作所 所在地:福島県会津若松市 以下、三菱伸銅)は、神戸製鋼が自動車用および民生用コネクタ材の嵌合時の力注1の低減、高温信頼性の向上などを目的に開発した三層錫めっき技術(米国等で特許取得)と、三菱伸銅が上記コネクタ材およびリレー材として開発した高強度・高導電性銅合金MZC1(銅−クロム−ジルコニウム系合金;日、米、独等に特許出願済み)について、お互いに供与し、製造、販売することに合意し、クロスライセンス契約を締結致しました。 この度、販売に向けた活動を開始致しますのを機にここに発表致します。 今後、両社はお互いの製品群を補完し、自動車用、民生用コネクタ材およびリレー市場において拡販に努めていく意向です。
自動車用や民生用のコネクタでは、コネクタの極数増加が進み、組み立て時の作業者の肉体的負担軽減、作業効率向上の観点から嵌合時の力注1の低減の要求が、また、自動車電装部品の使用環境温度の上昇や鉛フリーはんだの採用で、高温下での信頼性の向上の要求がある。これらに対応するために、神戸製鋼はコネクタの低挿入化、高信頼性(耐熱性)に有効とされる三層錫めっき(錫/銅-錫金属間化合物/ニッケルの三層)技術を有し、製造販売を行っている。