クリオライトを含むアルミ・スラッジの再資源化技術の開発について


2001年5月15日

クリオライトを含むアルミ・スラッジの再資源化技術の開発について
〜世界で初めて実用化に成功〜

 当社はこのたび、クリオライトを含むアルミ・スラッジ(*1)の再資源化に目処をつけました。本件は、自動車車体の塗装前工程として行われる化成処理時に発生するアルミ・スラッジの再資源化を目的としており、地球環境保全に有用と考えています。

 自動車の車体は、塗膜の密着性、耐食性を高める為の塗装前処理として、一般的にはリン酸亜鉛処理が施されます。車体全体あるいはその一部にアルミニウムを使用した際、リン酸亜鉛処理中に溶出したアルミイオンはクリオライト(*2)(アルミ、ナトリウム及びフッ素の化合物/アルミ・スラッジ)として、他のスラッジ成分と共に処理液から分離回収されます。クリオライトを含むアルミ・スラッジは再資源化が難しく、廃棄物として処分されてきました。しかしながら、地球温暖化対策の一環として、自動車メーカーが燃費向上に繋がる自動車軽量化に取り組んでいる中、車体のアルミパネル材の採用が急速に増加しており、クリオライトを含むスラッジの再資源化は不可欠な状況となっています。この様な状況の中で、このたびクリオライトを含むスラッジをアルミニウム合金溶湯処理用フラックス(*3)として再利用することを可能にしました。尚、本件は日本ペイント梶i化成処理薬剤メーカー)及び潟tァウンテック(アルミニウム精錬用フラックスメーカー)との3社共同研究によるものです。

 当社は、アルミニウム合金材料のトップメーカーとして、自動車メーカーに対する技術協力を積極的に展開しています。従来は、材料開発、成形・接合技術及び解析技術に関する協力を主としていましたが、当技術の導入により、環境問題への更なる対応が可能となり、ゼロエミッションへの効果も期待できることになります。現状、既に2件の関連特許を出願済ですが、地球環境の保全を主目的として、自動車メーカーを対象に幅広く採用して頂けるようPR活動を推進して参ります。

以 上

*1 スラッジ  :リン酸亜鉛浴で発生する浮遊物及び沈殿物の総称。
*2 クリオライト:フラックスの成分。鋳物用として再利用が可能。
*3 フラックス :精錬時及び溶湯の脱ガス、介在物除去、酸化物(ドロス)の分離の
ために使用するもの。


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