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2001年10月3日
神戸製鉄所第3高炉におけるオールペレット操業開始について
当社神戸製鉄所(所長:池田辰雄執行役員)では、これまで鉄鉱石原料として使用してきた焼結鉱を全量ペレット鉱に置き換えることに成功し、国内の製鉄所で唯一となるオールペレット操業*(ペレット鉱:73%、塊鉱石:27%)を9月末より開始しました。
今回のオールペレット操業への移行によって、これまで焼結鉱の粉化などにより発生していたコストアップが大幅に低減できることから、年間約6億円のコスト削減効果を見込んでおります。
神戸製鉄所は、焼結工場を停止した1999年6月以降も、当社加古川製鉄所で生産した焼結鉱を主体として使用する操業を継続してきました。(2000年度上期実績は、焼結鉱:49%、塊鉱石:25%、ペレット鉱:26%)
しかし、焼結鉱はペレット鉱に比べて、ハンドリングの際に粉化しやすいため、購入原料の増加、並びに粉鉱の再処理コスト増となり、更にスラグ発生量が多いため、スラグ処理コストが増加するなどの問題がありました。
一方、ペレット鉱は焼結鉱に比べて、(1)球形であるという形状特性による高炉中心部のガス流れの不安定化、(2)ペレット銘柄ごとに溶融開始温度が異なるという特性による炉内溶融部(融着帯)形状の不均一化、など高炉操業技術面での問題が懸念されていました。
これらにより、従来、同じ事前処理鉱でありながら、焼結鉱を全量ペレット鉱に転換することは非常に困難とされておりました。
そこで2000年8月に社内プロジェクトチームを結成し、
- コークス装入用設備を改造して、高炉中心部におけるコークス堆積形状を改善できる『装入物分布制御技術』
- 炉内装入前の搬送段階で装入するペレット銘柄順序を制御する『炉内ペレット品位別装入技術』
などの開発に本格的に取り組んできました。
2000年10月以降、神戸製鉄所で唯一稼動している第3高炉(内容積:1,845m3)において、通常の安定操業を維持した上で、これら新技術を導入しつつ逐次ペレット比率の増配に努めてきました。その結果、ガス流れ安定化および融着帯形状安定化が確認できたため、焼結鉱を全量ペレット鉱に転換することを決定致しました。
当社線材・棒鋼の主力拠点である神戸製鉄所は、オールペレット操業体制を確立したことにより、更なる収益基盤の強化が図れることとなります。
<語句説明>
*オールペレット操業:
高炉原料の内、ペレット鉱・焼結鉱などの事前焼成過程を経たものを焼成鉱と呼び、オールペレット操業とは焼成鉱全てがペレット鉱となった状態をいう。
○ペレット鉱:
微粉鉱石に適度の水分と添加剤を混ぜ合わせて球状に造粒した後に、焼き固めたりしたもの(粒径:4mm〜20mm程度)。
○塊鉱石:
炉内での還元速度を速めるために4mm〜40mm程度の適度な大きさに揃えられた鉱石。
○焼結鉱:
粉鉱石に適度な粉コークスを配合し、水分調整した後に燃焼させた4mm〜50mm程度の鉱石。
以上
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