超高速無線通信システムにおける協業の開始について


2001年11月9日

超高速無線通信システムにおける協業の開始について
〜FWA(Fixed Wireless Access)ソリューションで本格的なブロードバンド化へ対応〜

 神戸製鋼とシスコシステムズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:黒澤 保樹、以下シスコ)はこのたび、FWA(Fixed Wireless Access)ソリューションにおいて、ソリューションの共同開発、セミナー・展示会・広告などのマーケティング、販売活動における協力体制の強化について合意致しました。
 今後、本格的なブロードバンド社会の実現に向けて、当社とシスコは、高速無線アクセスサービスを提供する各通信事業者を対象に、両社の技術を融合させた最適な超高速無線通信システムの提案を行っていきます。

 FWA(Fixed Wireless Access)とは、無線による加入者系データ通信サービスの方式の一種です。
無線通信は、加入者と通信事業者間を結ぶケーブル回線が不要なので、ケーブル敷設のコストが削減できます。その結果、加入者は有線回線でのデータ通信よりも低価格でサービスを受けることができるため、ブロードバンド化へ向けてユーザーの期待も高まっております。
 当社とシスコは、このFWAソリューションの分野において、それぞれの超高速通信技術を融合させ、新たなソリューションの共同開発を行います。ここでは、使用する周波数帯を26GHz帯とし、1つの基地局と複数の加入者が同時に通信を行うことができるP-MP(Point to Multiple Point)方式を採用した、「26GHz帯P-MP無線アクセスシステム」を提供致します。
 具体的には、高速無線アクセスサービスを提供する通信事業者は、基地局側に、シスコ製でケーブル事業者向けに高い実績を誇る「ケーブルモデム終端システム(CMTS)」(商品シリーズ名:「uBRファミリー」)と、当社が独自コンセプトに基づき開発した小型高性能無線装置を効果的に組み合わせて設置します。さらに、この基地局から半径1km以内に位置する複数の加入者は、受信側として当社製の超薄型平面アンテナを設置します。これらにより各加入者は、無線で超高速通信サービスを利用することができるというシステムです。

 今回、両社が協業するFWAソリューションの主な特徴は以下の通りです。

(1)下り方向27Mbps/ch、上り方向9Mbps/chの超高速通信速度を実現します。
(2)1周波数ブロックあたり、下り18ch、上り32chもの無線チャネルが配置可能であり、本格的なブローバンドサービスに十分対応可能な大伝送容量を実現します。
(3)無線チャネル数が多いので基地局間の電波干渉の回避が容易です。また、多数の基地局を面展開することによって、例えば市全域をカバーするような大規模システムの構築も可能です。
(4)当社が独自開発した超薄型平面アンテナ(210mm×210mm×厚さ40mm)の採用により、加入者無線機器の超薄型軽量化を実現でき、室内設置にも適しています。(無線方式なのでエリア内ではどこでも同じサービスを享受できます。)
(5)ケーブル系の世界標準となりつつあるDOCSIS規格に対応し、バックボーン系とのシームレスなデータ転送が可能であり、システムの保守運用も容易です。
(6)大規模システム構成時には、ケーブルモデム終端システム(CMTS)をセンター基地局に集約する事により、保全性を高めると共に、安価に冗長構成を実現します。

 当社とシスコは、今後も両者が保有する技術力と営業力を効果的に融合し、お客様の多様なご要望にタイムリーにお応えしながら、高速無線アクセスシステムの普及に努め、本格的なブロードバンド社会の実現に、着実に貢献していきたいと考えております。

以上

 

神戸製鋼が開発した無線装置(基地局用)

神戸製鋼が開発した平面アンテナ(加入者用)

 


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