|
2001年12月20日 (株)神戸製鋼所 Lucchini Group
欧州における自動車用特殊鋼線材・棒鋼の供給体制の確立について 〜日系自動車メーカーへ高強度懸架ばね用鋼の納入を予定〜 (株)神戸製鋼所(社長:水越浩士、以下神戸製鋼)はこの程、欧州における特殊鋼線材・棒鋼のトップ・メーカーであるLucchini Group(伊)(CEO:Giuseppe Lucchini、以下ルッキーニ社)との間で、自動車用特殊鋼線材・棒鋼に関して、包括的な技術提携を締結することで合意しました。両社は技術提携の締結を進めるのと並行して、欧州での現地調達ニーズが強い「自動車用高強度懸架ばね用鋼(UHS1900)」の神戸製鋼からLucchini社傘下のAscometal社(仏)への技術移転に関し協議を進めてきました。その過程でサンプルの製造と部品メーカーでの評価試験を行い、良好な結果が得られたことから、今後は、複数の日系自動車メーカー向けへの納入を目指して参ります。 両社は、本年4月に自動車用特殊鋼線材・棒鋼の分野における包括的な技術提携を前提とした交流を開始することに合意した後、神戸製鋼、ルッキーニ社の幹部レベルを含む技術交流を実施してきました。この交流を通じ、同分野における双方のポテンシャルの高さを認識し合い、かつ技術提携によって相互にメリットを享受できると判断したことで、提携合意に至ったものです。 神戸製鋼は、世界の特殊鋼線材・棒鋼のリーディング・カンパニーとして、広範囲に渡り自動車用鋼を生産、販売しています。また、ルッキーニ社も同分野で欧州においてトップの地位にあり、規模、品質の両面において確固たる地位を築いています。本提携によって、両社の自動車分野におけるプレゼンスがより一層高まると共に、自動車メーカーのグローバル化のニーズにより迅速かつ的確に応えていけるものと確信しております。尚、本包括提携は技術提携であり、資本提携は伴いません。 【提携の概要】 1.目的 自動車向けを主体とした線材・棒鋼分野における両社の位置付けを高め、双方の事業展開に繋がることを前提に、自動車メーカーへの対応を効率的かつ円滑に行うことを目的とします。 2.活動内容 上記の目的を遂行する為に、@技術交流の継続、A共同研究開発、B技術移転、C自動車メーカーへのアプローチ支援、を双方で行っていきます。同時に、必要に応じて既存品もしくは開発品のOEMについても検討していきます。また、これらの活動を推進するにあたり、両社で組織する管理委員会を年2回程度実施する中で、具体的な目標設定及びテーマ選択をその都度行っていきます。 以 上 (ご参考) 【懸架ばね】 懸架ばねとは車軸と車体の中間にあり、路面からの衝撃を吸収することで乗り心地を良くし、また衝撃による損傷から車体を守る部品。 UHS1900は、神戸製鋼が開発した懸架ばね用鋼で、自動車の軽量化を可能にする高強度化を達成すると共に、塩害などによる腐食に対し優れた特性を持つ。日本のみならず、北米及び欧州でも特許取得済。 【LUCCHINI GROUPの概要】
| 設立 |
: |
1957年 |
| 本社 |
: |
イタリア・ロンバルディア州・ブレーシャ(ミラノの東約100km) |
| 代表者 |
: |
Giuseppe Lucchini(ジュゼッペ・ルッキーニ)(CEO) |
| 事業内容 |
: |
特殊鋼線材・棒鋼、レール、鋳鍛造品他 |
| 主要工場 |
: |
Piombino製鉄所(伊)(ピオンビノ/ルッキーニ本体)
Ascometal(仏)(アスコメタル)
Huta L.W(ポーランド)(フタ・ルッキーニ・ワルシャワ) |
| 従業員 |
: |
約11,000名 |
| 売上高 |
: |
約20億ユーロ(約2,200億円/ユーロ=110円)(2000年) |
| 資本金 |
: |
約6億ユーロ(約660億円) |
| 粗鋼生産 |
: |
約480万トン/年(2000年) |
【ASCOMETALの概要】
| 設立 |
: |
1984年 |
| 本社 |
: |
フランス・パリ |
| 代表者 |
: |
Alain Gevaudan(アラン・ジバウダン)(CEO) |
| 事業内容 |
: |
特殊鋼線材・棒鋼他 |
| 従業員 |
: |
約3,000名 |
| 売上高 |
: |
約7億ユーロ(約770億円)(2000年) |
| 資本金 |
: |
約7,000万ユーロ(約77億円) |
| 出資比率 |
: |
1999年にルッキーニ・グループが買収(100%) |
| 粗鋼生産 |
: |
約138万トン/年(2000年) |
|