住宅向け太陽光発電システムの本格販売及び太陽電池の国内生産開始について


2001年12月25日

住宅向け太陽光発電システムの本格販売及び
太陽電池の国内生産開始について
〜ミサワホーム(株)の住宅に採用〜

当社の太陽光発電システムはこの程、既に販売されヒット商品となっている低価格住宅「LIMITED25」等のミサワホーム(株)殿の主力住宅に採用されました。同時に、採用に伴う大幅な需要増に対応するべく、当社高砂製作所(兵庫県高砂市)内に11月より国産モジュール工場を稼動させ、本格的に商業生産を開始しました。ミサワホーム向けには、年間500棟程度の需要が見込まれる為、来年度以降は30億円規模への事業規模拡大を目指すと共に、需要に見合った数万kWの供給能力確保に向けて積極投資を行っていきます。

当社は、1998年に世界第7位の太陽光電池メーカーであるRWEソーラー社(独)(当時はASE社)と業務提携した後、1999年には本格的に太陽光発電事業に参入し、神戸市の南貿易ビル・ミサワホーム近畿(株)殿(76kW)、沖縄県糸満市殿の新市庁舎(195kW)など公共産業向けを中心に着実に実績を重ねてきました。また一方で、太陽電池需要の約80%を占める住宅分野も視野に入れてきましたが、この程ミサワホーム殿に採用されたことで、本格的に同分野へ参入することとなりました。当社の太陽光発電システムは、電池用のセルにRWEソーラー社の独自プロセスであるEFG(リボン法)セルを採用しており、従来の多結晶系電池セルに比べて、意匠性に優れ、環境にも配慮した高性能な太陽電池を提供しております。また太陽電池単体だけではなく、周辺設備を含めたシステムとして、更にトップライト・ビル壁面等ビル建築への設計・施工を含めたトータルでのエンジニアリングを提供しております。

近年、地球温暖化防止策の一つとして、自然エネルギーを利用した太陽光発電システムがクローズアップされています。政府も総合資源エネルギー調査会における「今後の新エネルギー施策のあり方について」と題する報告書の中で、2010年における導入目標を482万kW(1999年の23倍)に設定しており、実現に向けて導入促進の為の各種の施策を打ち出しつつあります。当社も「環境の世紀」と言われる21世紀を迎え、「21世紀コベルコ環境創造プロジェクト」を展開するなど、より一層、環境・エネルギー分野の事業を重点強化しつつあります。当分野は、その一環として当社が最も注力していく分野の一つとして位置付けて参ります。

 
【神戸製鋼の太陽光発電システムの特徴】
@歩留まりが高く、競争力の高いセル製造プロセス
シリコンウェハがEFG法と呼ばれるリボン法の一種で作られており、通常のキャスト法に比べ歩留まりが高い。また、シリコン原料についても独自の調達方法をとっており供給面での不安がない、競争力の高いセルを使用している。

A意匠性に優れている
EFGセルを使用した太陽電池は、他の多結晶シリコン太陽電池と異なり、濃紺で独特の風合いを持ち意匠性が高い。
2重ガラス構造(ガラス+太陽電池セル+ガラス)の太陽電池モジュールを標準品として供給が可能であり、通常の背面樹脂封止構造の物に比べると、剛性強度が高く、耐候性、耐腐食性、耐久性なども優れているため、耐風圧強度の要求される高層ビルやガラス建築物に最適である。光透過型の2重ガラスモジュールではトップライト・ビル壁面への適用も進んでいる。

B環境に優しい
環境へ配慮し、太陽電池モジュールには鉛フリーはんだを使用している。

以 上

 

(ご参考)
【RWEソーラー社(独)】
会社名  RWE Solar GmbH(アールダブリュイー ソーラー社)
  売上高=66百万ユーロ、従業員=478人
本 社 ドイツ アルツェナウ市
歴 史 1958年人工衛星用太陽電池開発からスタートし既に40年以上の実績を有する。
  1994年Mobil Solar Energyを買収し米国にも製造拠点を確保した。
  ドイツ最大手電力会社であるRWE社傘下のRWE Solutionsグループの一社。
(Rheinish Westfalische Elektrizitatsweche ライン河流域電力)
生産量 16MW (2000年世界7位<2000年PVニュースより>)。
現在新たに60MW規模のウエハ〜モジュール一貫工場を建設中。

 
【EFGプロセス】
定形エッジ薄膜成長(Edge Defined Film Growth)法と呼ばれるプロセスで、溶融シリコンを正八角形の薄膜結晶の状態で上方へ引き上げることにより、中空状の八面体を製造し、レーザーで10cm四方もしくは10cm×15cmにカットしてウエハを取り出すプロセス。従来プロセスに比べて、製造工程の大幅削減、歩留り向上などが実現可能になり、さらに変換効率(入射した太陽の光を電気に変換できる割合)は14.5%と、多結晶シリコン太陽電池としてはトップクラスの性能を有するため、高性能かつ価格競争力を有する太陽電池モジュールが製造できる。


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