放熱性薄鋼板『コーベホーネツ』の連続受注及び高機能化について


2002年10月2日


放熱性薄鋼板『コーベホーネツ』の連続受注及び高機能化について
〜世界初の特殊皮膜技術により、電子機器の高性能化を促進〜


当社が独自開発し、本年1月に販売を開始した放熱性薄鋼板『コーベホーネツ』が複数社に採用され、受注が急拡大しています。中でも「蠧立LGデータストレージ殿」には「DVDマルチドライブ」用として、「クラリオン蠹臓廚砲蓮CAR−AVNのインナーシャーシとブラケット」用としていち早く採用され、既に製品として販売されています。また、自動車の電子制御ボックス、PDPリアパネル、HDDケース、液晶モニターなどの用途においても高い評価を得ており、用途拡大・受注拡大を同時並行で推進しています。『コーベホーネツ』は、開発の開始から受注まで僅か1年強しか経ておらず、一金属素材としては異例のスピード受注と言えます。これは、当社の注力分野である特殊皮膜技術を活用し、迅速に商品開発に取組むことによって可能となりました。また、「環境への配慮」や「意匠性の向上」を意識し、各種付加価値の向上にも取組んでいます。環境面では、従来の耐食性、加工性を損なわずにクロムフリー化を実現し、既に商品化済みです。一方、意匠面では、従来からの高い放熱性を維持した「黒色以外のカラーリング」についても、早いタイミングで商品化する予定です。

従来、電子機器を製造する際、IC、半導体、モーター等の集積回路を収納する箱型の筐体に熱がこもり、高性能化の阻害要因となる為、ファンモーターによる強制冷却、熱伝導性に優れたアルミ材の使用、装置そのものに穴を開けて熱を逃がす、等の対策を講じてきました。しかしながら、素材費、加工費が高い、部品点数が増える、機密性確保が困難(水分、ほこり、電磁波などのシールド)等の問題を抱えており、課題克服への市場ニーズが急速に高まりつつありました。当社はこういったニーズをいち早く吸い上げ、「需要家の使い勝手」を重視した技術開発に取組んだことで、市場の支持を短期間で得ることに成功しました。世界で初めて鋼板レベルで熱の透過性を高めた本鋼板は、装置内温度を約4℃低下させることで、発熱量を40%程度吸収・放出させることが出来(当社測定値)、この機能によって、種々の効果が得られます。(別紙ご参照)



当社は、電機分野向けの薄板事業において、得意とする特殊皮膜処理を駆使した商品を提供することで、高い評価を得てきました。特殊皮膜処理材は、鋼板圧延、亜鉛めっき、下地処理を経て「当社が独自にブレンドした特殊皮膜」の塗布に至るまで社内で一貫生産を行っており、他社にない独自の生産体制(工程)を堅持しています。また、かねてよりユーザーの潜在的なニーズを的確に汲み取り、迅速に課題の克服を図ることによって、提案型の営業スタイルを確立してきました。『コーベホーネツ』は、その技術力の蓄積、着眼点の斬新さ及び提案型営業活動が結実したものとして、大きな可能性を秘めた商品であると自負しています。今後も主力「高機能商品」の一つとして、またユーザーニーズ直結型商品として、更なる拡販・高性能化に努めて参ります。


以 上



【コーベホーネツの特徴及び使用した際の効果】

本鋼板の特徴 導電性に優れ、簡単にアースがとれる。
加工性に優れ、保護フィルムなしで曲げ・絞り・張り出し加工が可能。
つやを抑えた落ち着いた色調で、意匠性が高い。(各種カラーリングも検討中)
屋内使用に耐え得る耐食性を有する。
直接的な効果 ドライブモーター容量アップ
集積回路の多層化
冷却ファンモーターの容量ダウン
間接的な効果 装置設計の自由度拡大(高速化・高機能化・小型化)
省電力
低騒音化
防塵対策(密閉性の向上)



【ご参考】
蠧立LGデータストレージ殿からの評価コメント
1年前に放熱性に優れた鋼板が欲しいとの要望を神戸製鋼に出した。
開発が済んだとの連絡を得て、すぐにサンプルを加工して実機の実験を行った。
これまでは黒色の塗装鋼板で検討し、放熱効果が思ったより少なく困っていたが、「コーベホーネツ」は検討の結果、放熱効果がかなり期待でき、DVDマルチドライブに大変有効であることが判った。
この放熱鋼板を使用することにより、冷却ファンレス化を実現することが出来た。

コーベホーネツ 採用例  DVDトップカバー


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