「第44回 田宮賞」の表彰について


2003年4月11日

「第44回 田宮賞」の表彰について

 当社は、本日、下記の案件を「第44回 田宮賞」の各賞受賞案件に選定し、神戸本社にて、表彰式を執り行いました。

 「田宮賞」は、当社の第五代社長 田宮嘉右衛門(注1)の遺徳と事蹟を永く記念するため、当社およびグループ会員各社の中から会社の業績や社会的に大きく貢献したものについて、1960年以来表彰してきており、今年で44回目を迎えました。

 今年は、当社およびグループ会員各社から7件の推薦があり、これらの候補案件について審査委員会(委員長:佐藤廣士取締役専務執行役員)にて審査を行った結果、それぞれ下記の賞に決定いたしました。

1.金賞  (株)神戸製鋼所 医療材料部
 「医療材料(人工関節)事業の立ち上げと育成」
−従来、知見・経験のなかった医療材料分野において、生体にやさしいチタン合金の開発、精密加工技術の開発、医師への技術提案により従来製品との差別化を図り、国内トップレベルの事業体に育て上げた。
   
2.銀賞  (株)神戸製鋼所 アルミ・銅カンパニー
 「自動車用アルミ鍛造サスペンション事業の拡大」
−自動車の軽量化ニーズを先取りし、軽量化に対応した鋳造棒製造から鍛造品までの生産技術を確立するとともに、軽量化の最適設計を提案するなどの活動を行い、足回りアルミ部品については、圧倒的なシェアーを持つ商品に育て上げた。
   
3.銀賞  (株)神戸製鋼所 鉄鋼部門 鋳鍛鋼事業部
 「組立型クランク軸事業の強化」
−鋳鍛鋼事業を、クランク軸を中心とした舶用品事業に特化・集中し、品質の改善、コストダウン、リードタイム圧縮、量産体制の構築などに取組み、強い経営基盤を持つ事業を築き上げた。
   
4.銀賞  神鋼鋼線工業(株)
 「新構造形式の橋梁に対応したケーブルの開発」
−公共事業が縮小している中、エポキシ被覆のPC鋼撚り線、透明シース(ケーブル保護管)、斜材用プレファブケーブルなどの安価な建設コストや維持管理費の削減を可能とする外ケーブル方式の新構造橋梁に対応した優位性のある製品を他社に先駆けて短期間で開発し、拡販に結びつけた。
   
5.銅賞  (株)ナブコ
 「舶用機器サービスの事業化と拡大」
−舶用機器サービス事業を、緊急修理対応型から定期メンテナンス中心の体制へと変革を図ると共に、直接管理のサービス会社を設立し、日本を基点とした世界三極サービスネットワークを確立してサービス事業を拡大し、舶用機器事業の売上と収益に貢献した。
   
6.銅賞  神鋼パンテツク(株)
 「嫌気性排水処理設備シリーズの開発と拡販」
−廃水処理設備において、副産物であるメタンガスを有効に利用することが可能な嫌気性排水処理に着目し、固定床方式、流動生物床方式、高負荷型流動床方式を開発し、嫌気性排水処理分野での業界トップクラスの地位を築いた。
   
7.奨励賞  神鋼メックス(株)
 「センサー技術を応用した新製品の開発と商品化」
−製鉄所の操業、メンテナンスで培った各種センサー技術と適用ノウハウを活用すると共に、高感度中性子水分計やマイクロ波レベル計などを中心とする新規製品の開発・商品化と取り組み新規顧客の開拓に貢献した。

以上

注1)田宮嘉右衛門(明治8年生〜昭和34年没)について
 神戸製鋼の生みの親にあたる合名会社鈴木商店に入社し、同社が1905年に小林製鋼所を買収し「神戸製鋼所」に改めた際に、支配人に就任した。その後、1911年に(株)神戸製鋼所が発足した時、常務取締役に就任し、1934年から1945年まで社長(第五代)を努めた当社育ての親である。


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