ジェネシス・テクノロジー 株式のMBO方式による譲渡について


2003年4月22日

 

会社名 株式会社神戸製鋼所
(証券コード5406 東証1部)
代表者名 代表取締役社長 水越 浩士
会社名 ジェネシス・テクノロジー株式会社
代表者名 代表取締役社長 三浦 雄三
会社名 日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社
代表者名 取締役社長 平野 博文

ジェネシス・テクノロジー 株式のMBO方式による譲渡について

 株式会社神戸製鋼所(証券コード5406、以下神戸製鋼)と日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社(株式会社日興コーディアルグループ(証券コード8603)の100%子会社、以下NPI)とは、神戸製鋼の100%出資子会社であるジェネシス・テクノロジー株式会社(以下GTI)の株式の内20,800株(発行済株式数の65%)を、4月25日(予定)に、NPIの100%出資特別目的会社(GTIホールディングス株式会社)に35億円で譲渡することに合意しました。また、本件譲渡と同時にGTIの既存の銀行借入はシンジケートローンによって全額借換えすることを予定しています。
 これによりGTIは、神戸製鋼の連結グループを離れ、独自の事業展開を追求する独立系半導体検査サービス会社として、更なる発展と将来の株式上場を目指します。

 なお、本件譲渡はマネジメント・バイアウト(MBO)であり、一定割合の株式がGTIの経営陣に譲渡されるとともに、神戸製鋼は第2位の大株主としてGTIの事業を引き続き支援します。

 GTIは、半導体テストサービスを半導体製造メーカーに対して提供する独立系で国内最大級、世界でも有数の半導体検査サービス会社です。1987年12月に設立され、その後、第三者割当増資の実施や株式譲渡などによって1999年11月に神戸製鋼の100%出資子会社となりました。
 GTIは、半導体製造メーカーの検査業務のアウトソーシング化の時流に乗り順調に業容を拡大し、現在の規模を誇るに至りました。所沢(埼玉県入間郡)・西脇(兵庫県西脇市)・九州(大分県速見郡)の3拠点を有し、2003年3月期には約110億円の売上高となる見込みです。

 神戸製鋼は、経営資源の集中による事業収益基盤の強化を目的に、事業の選択と集中を進めて来ました。神戸製鋼は2001年に半導体製造事業から撤退済みで、GTIの担う半導体関連事業は、神戸製鋼グループの中で相互のシナジーも比較的小さい状況にあります。しかしながら、半導体製造工程における検査業務のアウトソーシング事業は今後も成長が見込まれることから、NPIへのMBO方式による株式譲渡の検討の機会を得、GTIの経営陣や幹部社員が自社の株式を保有し、事業の特性・規模に見合った独自のマネジメントシステムを構築、意思決定を迅速化して、独立系半導体検査サービス会社として事業展開を追求することがGTIの一層の飛躍、ひいては目標とする株式上場への近道であるとの判断に至りました。なお、本件譲渡に伴う神戸製鋼の今後の業績への影響は軽微であります。

 NPIは、日興コーディアルグループのマーチャントバンキング部門の子会社として、英国の兄弟会社Nikko Principal Investments Limitedとともに、未公開企業や証券化関連商品を対象に約1,000億円の投資資金を用いた中長期的な投資を行っています。NPIは、財務面でのノウハウ提供を中心とした投資先への各種施策の提案、実行支援を通じて、企業価値の向上に多くの実績を有しており、GTIのMBOパートナーとして、同社の一層の飛躍を支援します。


[ジェネシス・テクノロジー 概要]
所在地 兵庫県西脇市和田町
代表者 代表取締役社長 三浦雄三
設立 1987年12月
資本金 19億円
従業員数 540名(2002年度末見通し)
事業内容 半導体検査サービス業務、半導体アセンブリ業務

[日興プリンシパル・インベストメンツ 概要]
所在地 東京都千代田区内幸町
代表者 取締役社長 平野博文
設立 2000年3月
資本金 25億円
事業内容 プライベート・エクイティ投資等のマーチャントバンキング業務


〔マネジメント・バイアウト(MBO)とは〕
M&Aの手法の一つ。企業の事業部門や子会社等の責任者や従業員が、事業の継続性を前提に本体企業から株式等を買い取り、経営権を得て独立する手法。外部のフィナンシャル・スポンサーがMBOパートナーとして、対象部門・子会社等の経営陣とともに買収資金を提供し、協働して独立後の事業推進を担うことが多い。


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