voestalpine Stahl社との自動車用鋼板に関する包括技術提携成果について (2003年5月13日


2003年5月13日
株式会社神戸製鋼所
フェストアルピネグループ

voestalpine Stahl社との自動車用鋼板に関する包括技術提携成果について


株式会社神戸製鋼所(以下神戸製鋼)とフェストアルピネグループのvoestalpine Stahl GmbH社(以下voest社)の両社は、昨年1月25日に自動車用鋼板に関する包括技術提携の契約調印を東京にておこない、その後も3ヶ月に一度の頻度で実務者会議(Project Committee)を開催して、提携の具体的協議を進めてまいりました。
このほど包括技術提携の具体的内容として、以下の活動を推進することで合意いたしました。

(1)日系自動車メーカーとの自動車ボデー骨格に関する共同スタディ
日系自動車メーカーと神戸製鋼およびvoest社の3社で、自動車ボデー骨格に関する共同スタディを推進することで合意いたしました。これは高張力(ハイテン)鋼板の最適適用により、軽量化と衝突安全性を高次元で両立させる革新的なボデー骨格構造を検討するものであり、シミュレーションによる検証だけでなく、実部品の試作までおこなう予定です。

(2)超高張力(ハイテン)鋼板の共同研究
両社は、今後、自動車部品への適用拡大が予想される超高張力(ハイテン)鋼板に関する共同研究を推進することで合意いたしました。両社が持っているハイテンの品質工程設計技術や製造プロセス技術の交換結果をふまえて、具体的適用部品を考慮した、さらに優れた特性を有するハイテンを共同開発し、自動車メーカーに提案してまいります。

(3)製鉄所操業部門の人材交流
両社はすでに、製鉄所の薄板部門の人材交流をおこなっておりますが、今後更に設備保全、安定操業技術等の分野での人材交流も推進してまいります。また、製鉄所の環境対応分野についても、今後、両社の担当部門間にて相互に情報交換を行うことを検討してまいります。

 両社は、今後さらにハイテンを始めとした高度な自動車用鋼板の開発等を通じて、    
 ユーザーに対する提案型営業活動を一層充実させてまいります。

以上

voestalpine AG社(フェスト・アルピーネグループ)の概要

 
h本社 オーストリア、リンツ市
設立 1993年
会長 Franz Struzl(フランツ シュトゥール)
     
粗鋼生産 年間540万トン(2001年度)
従業員 17,129名(2002年3月末)
売上高 3,353.7百万ユーロ(約3,890億円、1ユーロ=116円、2001年度)

voestalpine Stahl GmbH社の概要

 
本社 オーストリア、リンツ市
会長 Wolfgang Eder (ウォルフガング エーダー)
事業内容 熱延・冷延鋼板、溶融亜鉛メッキ・電気メッキ鋼板、厚板等
粗鋼生産 年間440万トン(2001年度)
従業員 約6,900名(2002年3月末)


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