ジェネシス・テクノロジー(株)とコベルコLSIデザイン(株)の事業統合について


2003年10月29日
株式会社神戸製鋼所
ジェネシス・テクノロジー株式会社
コベルコLSIデザイン株式会社

ジェネシス・テクノロジー(株)とコベルコLSIデザイン(株)の事業統合について

 株式会社神戸製鋼所(以下 神戸製鋼)と同社の100%子会社であるコベルコLSIデザイン株式会社(以下 KLDI)、ジェネシス・テクノロジー株式会社(以下 GTI)の3社は、来年4月1日(予定)にKLDIの全事業をGTIに営業譲渡し、GTIが両社の事業を継承することで合意しました。統合後のGTIは、半導体分野でのアウトソーシングニーズに対応した設計・組立検査サービスという、製造以外の機能を有するユニークな独立系企業として特徴あるサービスを提供し、更なる発展と将来の株式上場を目指していきます。

<KLDIについて>
 1999年2月に神戸製鋼・電子情報事業部LSIセンター(当時)の設計開発部門が分離独立して、発足しました。長年培ってきたLSI設計力とDSP(デジタル信号処理プロセッサ)ソフトウェア開発力をベースに、半導体メーカ・電機メーカに対して設計サービスを提供する独立系LSIデザインハウスとして、デジタル情報家電、通信機器などの分野で確固たる地位を構築しております。

<GTIについて>
 独立系で国内最大級、世界でも有数の半導体検査サービス会社です。2003年4月、日興プリンシパル・インベストメンツ株式会社 がGTI株式の65%を神戸製鋼から取得。そのうち一定割合の株式をGTIの経営陣に譲渡するマネジメント・バイアウト(MBO)により、新たな経営体制のもと事業を運営しております。なお、神戸製鋼は第2位の大株主としてGTIの事業を引き続き支援しています。

 半導体業界において、設計・製造・検査などをアウトソーシングする傾向は今後ますます強まると考えられます。KLDI・ GTIは、共通の顧客も多く、事業統合することで、半導体製造のいわば入口である「設計」と、出口である「組立・検査」までの情報・ノウハウを共有化し、開発を一括委託したいという顧客ニーズに応えることが一層可能となります。このシナジー効果を活かして、将来のファブレス形態注1でのLSI提供も視野に入れたターンキーサービス事業注2への取組みを目指していきます。KLDI設計部門との事業統合により、半導体分野でのユニークなソリューションプロバイダーとして更なる発展を目指したい考えです。

以上

 注1 製造部門を社内に持たない形態
 注2 設計から製造までを一括して請け負う事業

 
(ご参考)

[ジェネシス・テクノロジー(株) 概要]
所在地 兵庫県西脇市和田町
代表者 代表取締役社長 三浦雄三
設立 1987年12月
資本金 19億円
売上高 2003年3月期 105.4億円 (2004年3月期見込み  約115億円)
従業員数 560名(2003年度末見通し)
事業内容 半導体検査サービス業務、半導体アセンブリ業務
拠点 所沢(埼玉県入間郡)・西脇(兵庫県西脇市)・九州(大分県速見郡)

[コベルコLSIデザイン(株) 概要]
所在地 神戸市中央区御幸通
代表者 代表取締役社長 中住 晃
設立 1999年2月
資本金 5000万円
売上高 2003年3月期  5.7億円 (2004年3月期見込み 約7億円)
従業員数 65名(2003年度末見通し)
事業内容 半導体設計業務、LSI組込みソフト開発業務、LSIインテグレーション業務

[日興プリンシパル・インベストメンツ(株) 概要]
所在地 東京都千代田区内幸町
代表者 取締役社長 平野博文
設立 2000年3月
資本金 25億円
事業内容 プライベート・エクイティ投資等のマーチャントバンキング業務


   ホームへ

      一つ上のページへ