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2001年2月15日
世界初の新合金「亜鉛−アルミ」を使ったメンテナンスフリー制震ダンパーを開発
株式会社 神戸製鋼所 (株)神戸製鋼所(本社:神戸市、社長:水越浩士)と(株)竹中工務店(本社:大阪市、社長:竹中統一)は、「メンテナンスフリー制震ダンパー」を共同開発し、このほど、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに隣接して建設中の「ホテル近鉄ユニバーサル・シティ」で実用化しました。 金属を使った制震ダンパーは、建物が大きく変形しないよう制御するとともに、地震による震動が早く収斂するよう運動エネルギーを吸収する減衰機能を持つものです。この金属には一般的に極低降伏点鋼が多く使用されますが、塑性変形(金属材料に外力を加えて変形させても、破壊されることなく、また力を除去しても変形したままの状態を保つ現象)によって硬くなったり、歪みにより劣化したりします。地震後に点検が必要な場合もあり、その結果によっては交換する必要が生じます。また地震時の繰り返し変形により、硬くなり、変形荷重が増加していくため、建築構造物の地震応答に対する設計が煩雑になるといった難点があります。
神戸製鋼所は、微細な結晶粒で構成されるZn-Al合金に、鉄鋼材料の高強度化・高性能化で培った加工熱処理技術(TMCP技術)を用いて合金の結晶粒の寸法をナノメートル(nm=10億分の1m)単位で制御することによって、非常に微細な結晶化(ナノ結晶化)に成功しました。
両社で共同開発した「メンテナンスフリー制震ダンパー」は、従来の鋼製ダンパーのように性能劣化の心配や、粘性ダンパーのような温度変化に対する急激な性能低下もなく、さらにオイルダンパーのようにオイル漏れ確認などの定期点検を必要としないなど、これまでの制震装置の技術的課題を解決したものです。
<メンテナンスフリー制震ダンパーの特長> (1)自己回復性によるメンテナンスフリー
(2)伸び率100%以上で大地震にも耐える
(3)安定した耐震性能を引き出すダンパー構造
(4)長寿命で再生可能
両社では今後、新築及び増改築される制震構造建築物への制震ダンパーの普及を図る予定です。また神戸製鋼所では、自動車・家電分野などの超塑性金属材料の特長が活かせる新たな市場を開拓し、自動車の超軽量化や環境保全への貢献に取り組んで行く所存です。
以上
●ホテル近畿ユニバーサル・シティ施工写真
*正面H型の奥に収まっている板が新合金Zn-Al合金板
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