2000年の還元鉄需要について


2001年3月12日
Midrex Technologies, Inc.

2000年の還元鉄需要について(要約)
〜前年に比べ12%の伸び率〜

 *1ミドレックス社の調査によると、電気炉などの製鋼原料として使用される直接還元鉄(DRI=Direct Reduction Iron)の2000年の生産量は、全世界で4,320万トンとなりました。
これは、1999年(3,859万トン)と比較して12%の伸び率となっており、1983年以降、18年連続して前年比で増加したことになります。

 世界の還元鉄需要は、2005年には6,000万トン、2010年には7,500万トンまで拡大するとミドレックスでは予測しています。この理由としては電炉メーカーの生産量の増加、製品の高付加価値化、高級スクラップの恒常的な不足などが挙げられます。

 国別の還元鉄生産量では、ベネズエラが670万トンで世界第1位となり、昨年まで首位だったメキシコが580万トンで第2位、以下インド540万トン、イラン470万トンの順となりました。

 製法別では、*2ミドレックス法による還元鉄の生産量が世界全体の68%を占め、1987年以降、14年間連続して60%以上の高い比率を示しています。HYL III法は19%で、その他の製造法が13%となっています。使用する還元剤としては、天然ガスをベースとしたプロセスが93%を占め、残りは石炭となっています。

 2000年に稼動を開始したミドレックス法によるプラントは、エジプトのアレキサンドリア国営製鉄社エルディケーラ製鉄所(Alexandria National Iron & Steel Co.,S.A.E.)第3直接還元鉄プラントがあります。ミドレックス法以外のプラントではベネズエラとインドで稼動を開始しました。

*1ミドレックス社の概要
社名:Midrex Technologies, Inc.
(本年3月にMidrex Direct Reduction Corporationより社名変更)
本社:アメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロッテ市
設立:1983年8月
社長:Winston L. Tennies
資本金:10万ドル(神戸製鋼所100%出資)
事業内容:ミドレックス法直接還元鉄プロセスの開発・販売
ホームページ: http://www.midrex.com/

*2ミドレックス法
高炉に依らない新世代型の製鉄法で、天然ガスを使用して鉄鉱石を還元する還元鉄製造技術。
神戸製鋼がライセンスを保有している。これまで天然ガス産出国を中心にミニミルとして建設
されてきたが、 近年ではアメリカ等でもスクラップ代替の清浄鉄源製造プロセスとして注目さ
れている。

以  上


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